#11 ピザ
土曜日の朝が好きです。
それはもうとてつもなく好きです。
音楽を流しながら、溜まった洗濯物をたたんだり、部屋の掃除をしながら自分の気分を整えていきます。なんとなく自分のチューニングを合わせるような時間です。
土曜日の朝にちゃんと起きるために、金曜日の夜は、上司の飲みの誘いもできるだけ受け流して早く帰るという意識が高いんだか低いんだがよくわかならないことをしています。
ある程度部屋が片付いたら、近くのカフェに行き、パンを食べるのです。
それはそれは優雅な時間です。これ以上豊かな生活があるのでしょうか。
100億円持っていても、土曜日の朝にのんびりとコーヒーを飲む時間がないとしたら、それはなんと貧しい人生だろうと思います。
そういえば、会社の後輩が面白いことを言っていました。
「人生をピザだとすると、時間は"生地"でお金が”具”ですよね」
時間はあるけどお金がないというのは、ただっぴろい生地の上にベーコンが一枚だけちょこんとのっているピザと同じとのことです。
美味しく食べるにはもう少し具が欲しいです。
逆に、いくらお金があっても自分の時間がないというのは、手のひらサイズの生地の上にシーフード、チーズ、トマト、ソーセージ、ポテト、明太子...などあふれんばかりの具がのっているピザのように、美味しくたべれたものではありません。もう少し生地を広げて、バランスよくトッピングしたいところです。
私にとっての土曜日の朝は、この生地の部分なんだなぁということをふと思いました。ここは無くしちゃだめだよねぇ。
気づけばもうお昼の時間です。お腹が空いてきました。
美味しいピザをたべたいな。
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