#36 効率化によって失われるもの

高校生くらいからほとんどテレビを観ていません。

SNSとかはみてるのでなんとなく話題になってるものはYouTubeで検索してみたりと、とりあえず話題には乗れるようにしてますが、がっつりリアルタイムで観ることはあまりありません。

これはテレビのコンテンツがどうだからとか、そういうことではなく、その時のテンションでやることを決める節があるので、ちょうどその気分に合った番組に巡り会えることが滅多にないからです。もちろん録画なんてマメなことはできた試しがありません。

その点、ストリーミング系の動画配信サービスとかは観たいものをピンポイントで狙えるので、ありがたいですよね。視聴履歴からオススメを表示してくれたり、ハマり込んだら抜け出せません。

他のジャンルでも、欲しい本があったらAmazonで検索すればすぐに見つかりますし、調べたり言葉があったらGoogleで一発です。AI、機械学習の発達によって、それぞれの人に合わせたコンテンツを提供する仕組みはどんどん効率化されていきます。

すごく便利なんだけど、ちょっとつまんないよなぁとも思います。なんというか、予期せぬ出会いみたいなのがどんどん失われていくような。

期待外れのものを回避するという点では都合がいいですが、期待を越える、っていう体験がしづらくなるのは寂しいですよね。どんな映画でもレストランも口コミをみて、ある程度の期待値を持った上で体験できるので、そこを越えていくのは至難の技です。

そもそも人の喜びとか満足とかは「感情のギャップ」で決まるので、スタート地点が高すぎるのは、ある意味では幸せを感じにくい世界なのです。

なんとなく見ていた食べ歩き番組に好きな女優がたまたま出てて、おぉ〜みたいなのがなくなりますよね。笑

人生においても、抑えるべきところは最短距離で効率的にこなしていく上で、フラフラ〜と散歩できるような余白は残しておきたいですね。


今日も読んでくれてありがとう。
いつも通らない道を通ったら、予想外にお洒落なカフェがあったときってなんかすごくワクワクしませんかね。

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