#16 顔

「あの人って結構自分勝手らしいよ」
「あいつ影でいろいろ悪口言ってるらしいから気をつけたほうがいいぜ」
「あのお客さん、きつい態度で無茶な要望してくるから気をつけて」

うわさ話というか、ひとの前情報ってけっこうありますよね。

ただなんか、これまでの経験上、そういうのあんまりあてにならないぁと思います。悪い噂があったり、怖いと思っていた人が、実際に会って話してみたらめっちゃいい人じゃんっていうの多くないですか。

なんでかなぁとふと考えてみましたが、ひとつの結論として、
「相手は自分の鏡」というのがあると思います。

よく、「素の自分」みたいな感じで、心の中には揺るがない本当の自分が存在しているというような言い方をしますが、これ半分あってるけど、半分ちがうよなぁと思います。

私は、ひとの人格や態度は、環境や相手との関係性によって形を変えるもので、そしてそのどれもがすべて本当の自分であると思ってます。友達の前で悪ふざけする自分も、恋人の前でちょっとかっこつける自分も、上司に気を使って愛想笑いをする自分も、どれも本当の自分です。ただ、相手によって見せる「顔」を変えているだけです。

だから逆にいうと、自分が相手に対してどんな態度をとるかで、その人の「顔」も変わるんじゃないかと思います。なんというか、こっちが悪意を持って接していたら、きっと向こうもそんな態度をとってくるでしょうし、へこへこしすぎると、逆に相手の横暴さを増幅させてしまうかもしれません。

笑顔で堂々と接したら、なんかそこまでひどい態度をとらないんじゃないかと、感覚的にも経験的にも思います。
中には本当にやばい人もいるでしょうが。笑


願わくば、人生最期の瞬間に「あれ!? 世の中いい人しかいなくない!?」と思って眠りにつきたいなぁ。

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