知らないことの罪

初めからこんなに飛ばす必要性ないのに
最初ばっかり飛ばしちゃう人。私です。
書き留めておきたいことがあった。自分への戒めとしても。

昨年にあったパティシエが元恋人のパティシエを殺害して、そのあと自分も自殺してしまった事件。直接の知り合いってわけではなく、知人を介してその人を知って、彼の作品も何度か食べたことがあって。
最初その人が自殺したかもって聞いたとき、まさか殺人事件を起こしているなんて知らず、同い年の才能ある人がコロナに負けてしまったのかと思ってショックで。あとから殺人の話を聞いて、いろいろわからなくなってしまった。人の命を奪ってはいけない。彼には彼女をこの世から消し去りたいという気持ちがあった。そしてその気持ちを行動にうつしてしまった。でも彼の作ったケーキはそんなおぞましい匂いなんて決してなく、繊細で美しい(ちょっと高かったけど 私の財布にとっては)アートピースみたいなケーキだった。彼のケーキと"殺人"とが結びつかない、今でも。
新聞にあった奪われたパティシエとしての夢とかいう見出しの彼女への追悼記事も読んだけれど、私の中ではその全てがやはり結びつかない。
実際 彼のことも彼女のことも知らない私には、何も言えることはないけれど、この新聞の記事を読んだとき、自分の知らない物事の側面は無限にあるという当たり前のことを改めて言葉として認識した。

知らないことは罪。知ることが正義ではないけれど、知ろうとしないことは罪。私には知らなくてはいけないことが山ほど、というより私が知っていることを数えた方が断然早い、、というか私なんて何も知らないに等しいと思ってきたら自分という無知な生き物が切なくなってきたのでさよなら。

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