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ちょっと不幸な一日#66

ふんだりけったりである。

夜中、ジョボジョボと音が聞こえた。寝室のベランダの窓に向けて息子が立ちションしている。

旦那は出張。3人ワンオペ。時間は真夜中。

誰かを起こすと、終わる。シーツを変えることを断念し、私は声もださずにバスタオルを持ってきて拭いた。

娘も寝ていたし、本人もゆめうつつだったからか、シーツ、パジャマが濡れてても爆睡。

全て、明日処理しよう。私はポケモンの世界に逃げ込んだ。

洗濯機ぶんまわしの翌日。

買い物して帰宅時、家の前で宇髄天元さまもよろこびそうなくらい、ド派手にこけた。

指と膝を擦りむき、急いで取り出した洗ったシーツが血に染まる。

赤ちゃんはギャン泣き。

自分で自分を消毒し、誰がつかうねんとおもっていた大きい絆創膏を、35歳の痛々しい膝に2枚貼った。

晩御飯の残り物の焼きそばを赤ちゃんを抱きながら、人様には見せられない姿勢でかっこむ。

洗濯機を回すのは3回目。

赤ちゃんを寝かしつけて、仕事。

のってきたけど、保育園の保護者会なので切り上げて保育園へ。

市営の駐車場に停めて、赤ちゃん抱いて徒歩5分。

ついたら、45分後と告げられた。

駐車料金、200円。

気を取り直して、45分後、参戦。

保護者会が終わり、なぜかその日に限って粘土や持ち帰り用具が多く、両手いっぱいの荷物をもって、普段より遠い保育園から車までの道を半分来たところで娘が言った。

「おしっこ」

心の中で先生、ごめんと言いながらせかして保育園に向かう。

走る娘。当然のように、転ぶ。

泣き叫ぶ娘に、

「今日お母さんも転んだの!」

と謎のマウントをとり、保育園にせかす。

間に合った。

気を取り直して、帰路に。駐車場代400円。

ふぅ。

ゴンゴンと回る乾燥機。チカチカ映る文字は「容量オーバーです」

何を提案しても却下される晩御飯案。

もうすぐつけていたアンパンマンが終わる。

つくろうと思ってたクックルンで見たシジミラーメン。

レシピには

「①シジミを2~3時間砂抜きする」

現在、6時半。

全てが嫌になる、平日真ん中水曜日。

がんばれがんばれおかーさん!がんばれがんばれおかーさん!

自分で、歌いながらシーツをセットしていた。

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