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名前を知らない友達#44

名前も知らない友達が、この年になってできると思わなかった。

Twitterしかり、ポケGOしかり。

しかも、地元を離れ、在宅ワーカーをしている私が今接する家族以外はその人たち。

本名を知らない友達たちだ。

Twitterもポケモンも、大体ハンドルネームしか知らない。

しかし、この関係が私にはとても心地いい。

友人としての利害関係が分かりやすく、寄るのも離れるのも自由だからだ。

かつてこんなに自由に交友関係を持てたことがあるだろか。

いや、ない。

特に、女性はグループというヒエラルキーに組み込まれて区別される。

イケているグループ、その二番手グループ、普通グループ、最下層。

私はどこに属するのもいやだった。

気が合えば、誰と何を話しても、一緒にいてもいいじゃないかと思っていた。

それが、大人になって叶っている。

すごく楽だ。

どうでもいいのに同じグループにいて、クソほど興味のない話をきいて時間をつぶすことのなんと無益なことか!

興味もない女の子の結婚式に行くのがめんどくて二次会から参加したらボス的女子から「なんでこなかったの?」と責められるあのウザさ!

「そんなに仲良くないじゃん」

とは言えなかった。

いつも大学で代返してもらってたから。

でも私は、合コンとか男を紹介することで利害があってたと思うんだけど。

そんな感じで、利害が分かりやすいほうが、私は好きだ。

そんな中でも、腐れ縁や、利害がなくても繋がったり、切れない縁もある。

だから欲張る必要はない。

あるものだけ大事にすればいい。

だって、目の前の有益なやりとりでお互い幸せになれるのであれば、それ以上のことはない。

友だちって、そんなもんでいいんじゃないだろうか。

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