マガジンのカバー画像

小説

2
運営しているクリエイター

#小説

無機質な男たち#小説

無機質な男たち#小説

「何考えてるかわからない。もう、別れよう」

このセリフでフラれたのは累計4人目で、今回は八カ月。もったほうだななんて考えてしまう。

いつの間にか空が高くなり、ピンクや白のコスモスが揺れ、スーパーの帰り道、サンダルにTシャツだと肌寒ささえ感じる季節になってきた。寂しいし、人恋しいし、なのにフラれてしまった俺は、俺なりに終わったなと思ってる。つまり、絶望している。

いつも思うのは、「仕方ないな」

もっとみる