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映画感想『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』

 2023年5月13日に『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』という映画をKBCシネマで鑑賞しました。白鳥さんが芸術作品を対話しながら見る様子や、白鳥さんの日常(料理、散歩、外食)がとても丁寧に描かれており落ち着いた気持ちで心地よく観ることができました。
 全盲の白鳥さんがアートを見たり写真を撮ったりするというのを聞いただけだったら「?」と思うかもしれません。私も最初はそう思っていました。
 しかし、映画を観て私よりも白鳥さんのほうがアートを心で見ているように思えました。そのアートの正解を対話しているというわけではないのですが、見たものを素直に受け入れるということをしておられるな、という印象を受けました。
 以前、耳が聞こえないけれどアイドルのコンサートに行く女性がいるという話を聞きました。音が聞こえなくても振動等を楽しんでいるとのことでした。
 ○○だから○○できないではなく、○○でも○○ができるかもしれないという考えはできそうでできないことだと思います。
 しかし、その考えが広まっていけば、もっと多様な意見や人に対しての優しさが増える社会になるのではないか、と思いました。
 否定ではなく肯定をすること、自分自身の意見を持つことが社会を前進させる一歩なのかもしれません。
 白鳥さんや周囲の人々を見て私も、アートだけではなく、様々なことに対して自分自身の言葉を持てる生き方をしたいと思いました。
 上映後、2人の監督さんと白鳥さんの挨拶もあり、お客さんを含めてとてもあたたかい雰囲気になりました。
 久々の映画鑑賞でしたが、見に行けて良かったです。
 原案となって『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』も読みたいです。

※インスタグラムに同内容を投稿しております。→@wmjaamko

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