デジタルノマド時代のChatGPT活用術 | Google検索の前にBardを使え | 生成AIで変わる働き方とライフスタイル
インターネットが繋がればどこでも仕事ができるようになり、殆どの職業、業種でインターネットは必須になった。半導体の革命から、モバイルデバイスやiOTの普及に伴い、あらゆるソフトウェアも誕生し私たちの時代は急速に変化している。こんなデジタルノマド時代に、私たちのビジネスやライフスタイルにAIは最適化と自動化、分析まで人間の手を必要とせずにしてくれるようになり、OpenAIのChatGPTやGoogleのBardはオフィスを必要としないリモートワーカーや海外で働くデジタルノマドにも影響を与えている。
デジタルノマドのChatGPT仕事活用術
筆者も既に知りたい情報を探すときに、Google検索と同じ頻度またはそれ以上にChatGPTを活用している。市場のリサーチ、分析、広告のコピーやコンテンツのクリエイティブ、旅先の都市の治安や物価指数、現地の言語への翻訳、メールの返信、さらにはブレインストリーミングやストーリーの構成、ビジネスだけでなくプライベートや私生活でも手放せなくなった。
デジタルノマドの落とし穴
過去の経験や知識があるので、さすがに旅行の予定や旅先までChatGPTに考えてもらう必要はないが、それでも膨大なデータから数秒でもらえる解答を元に、一旦外から客観的に自分の考えを整理できたりする。デジタルノマドのデメリットはまさに、孤独感と自己規律にあると思う。一人暮らしの在宅勤務、ホテルやカフェでのリモートワーク、コワーキングスペースでの仕事といっても周りは職場仲間ではなくただの他人である。
相談できる人間もいない、叱ってもくれない、指示を出してもくれないし、時間管理もしてくれない。そんな中悲しいかな、気づけばChatGPTに相談している自分がいたりする。自分のプランは正しいのか、この文章は良くなるのか、ときには自分の盲点も見つけてくれ気づきを与えてくれる。
自分を律する戦い
デジタルノマドとして長年の悩み、問題点を痛いほど体感し自覚している。それはdiscipline(自己規律)の難しさだ。これは経営者であれば誰でもそうかもしれないが、海外に滞在しリモートワークしている駐在員やフリーランスも同じだろう。近くに上司がいない、憧れの自由を海外で手にした代償と引き換えに襲う孤独感をコントロールできず、夜遊びやアルコールへと逃げるデジタルノマドを多く見てきた。
朝何時に起きるのかは自由。メールやビデオ会議が遅れても、「今現地で他の会議が入ってましたので」と寝坊を誤魔化す始末。ToDoListを作成し、目標とプランを書き出すも、時間の使い方も自由のためWiFiを繋げばSNSやユーチューブを観てしまう。5分だけのつもりが、1時間のリラックスタイム。しかしChatGPTを使うようになってから、自然と仕事に集中できるようになった。今でも関係ないアプリを開いてしまうことはあるが、業務中にChatGPTとのやり取りを繰り返す習慣が、なぜか「あっ、じゃあ次はこれをやらなきゃ」「なるほど、逆にこれはどうだろう」と誰かと仕事をしてる気分になるのだ。(あくまで個人体験談です)
BardとChatGPTを使い分ける方法
ここ数日ハマってるのは、ChatGPTに質問や意見を入力する際に、Bardにも同じ質問をしている。そこで気づいたのが、Bardはまだ試験運転中のベータ版だが日々良くなってきていて、特にGoogle検索の最新情報をまとめて意見してもらうには最適だ。ChatGPTは現在2021年9月までのデータだが、Googleは最新の情報を海外のものまでまとめて意見を付け足して回答してくれる。(ChatGPTも日本語で質問しても英語や他の言語のデータも活用し日本語で回答してくれる)
Google検索では日本語で検索すると日本語でインデックスされたコンテンツしか基本的には表示されなかったが、BardやChatGPTでは日本語で見つからない情報やデータが出てきて面白いし参考になる。ずっと海外で仕事してるので、日常でも英語を使い英語での検索をすることも多かったが、Bardは日本語でも一度にまとめて答えが返ってくる。また個人的に近年SEO対策だけやたら頑張るユーザーが増えたせいか、Google検索の上位に上がってるコンテンツはどれも似通っていて、また内容も薄っぺらく参考にならない印象がある。
しかも検索上位の記事やブログも本当のことを書いてるのか、データは正しいのかどうかさっぱりで、SEO対策しか考えてないまさにAIに人間が作らされたかのようなコンテンツばかりでうんざりしていた。
最新の情報が必要な場合はBard
Bardは、Google検索を通じて現実世界の情報にアクセスし、最新情報を反映した回答をすることができる。そのため、ニュースや情報の検索、顧客からの問い合わせへの回答など、正確な情報が必要な場合に適している。
創造的なテキスト形式を生成したい場合はChatGPT
ChatGPTは、テキストとコードの膨大なデータセットで学習しており、詩、コード、台本、音楽作品、電子メール、手紙など、さまざまな創造的なテキスト形式を生成することができる。そのため、文章や翻訳のチェック、創作活動など、創造的な表現が必要な場合に適している印象だ。
また、ビジネスやライフスタイルのシーンに合わせて、以下のような使い分けもできる。
ビジネス
顧客からの問い合わせに回答する場合は、Bardを使用する
マーケティングや営業資料を作成・翻訳する場合は、BardとChatGPTを組み合わせて使用する
製品やサービスのアイデアを創造する場合は、ChatGPTを使用する
会議の議事録を作成・翻訳する場合は、Bardを使用する
プログラミングのコードを生成する場合は、Bardを使用する
ライフスタイル
ニュースや情報を調べる場合は、Bardを使用する
文章や翻訳をチェックする場合は、Bardを使用する
創作活動をする場合は、ChatGPTを使用する
新しい言語を学ぶ場合は、ChatGPTを使用する
ゲームやエンターテイメントを楽しむ場合は、ChatGPTを使用する
どちらのLLMもまだまだ開発途上であり、今後も進化していくことが期待できる。今後の使い分けもより柔軟に変化していく可能性がある。
コーチングしてもらう
ChatGPTとBardに同じ内容の文章を入力してみてコーチングをお願いしてみた。入力した文章は、
Bardのコーチングの場合
とにかくテンパっていて質問や要求も明確ではなく、普通の人間のコーチならきっと困ってしまうだろう。Bardの回答は、
まず褒めてくれて、モチベーションを上げてくれる。そして分析し丁寧に反応してくれてる印象。日本の〇〇コーチング協会認定みたいなコーチの対面より、私情や感情が入ってない分信頼できるしなんか安心。Bardの返信全文はこちら。
オンラインコミュニティやセミナーのアドバイスは余分な気もするが、デジタルノマドというとそういうイベントごとが好きな情報がネットには充満してるので、まあしょうがないとしよう。目標設定や行動計画を立てるアドバイスが、なんともナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」っぽい。
ChatGPTのコーチングの場合
続いて同じ質問をChatGPTにしてみた結果がこちら。
と若干テンプレ感があり、メールでコーチング受けてる感がある。内容も無難な要素をキュレーションしてまとめた雰囲気が漂い、個人的にはコーチングはBardにポイントがついた。
しかし、ここには書けないセンシティブな質問や相談の場合、また社会情勢に関してはBardは答えたがらない傾向が多かったのに対し、ChatGPTはズケズケとストレートに回答してくれたので、皆さんも使い勝手や期待通りの回答結果が得られなかった場合は、両方を同時に試してみることをお勧めしたい。
デジタルノマドの職種は誰にでも役立つChatGPTとBard
デジタルノマドの特に経営者は、最近まで海外のオンライン秘書サービスを利用することが多かった。このオンラインアシスタントの分野は、リモートワークや在宅ワークも急増する中、これからトレンドになると思われたが、ChatGPTの出現でほぼ不要になってしまった。(オンライン秘書の方が便利な場合も勿論ある)
すでにAIに支配されそう
広告やコンテンツのクリエイティブ、企画、ストーリー構成、コピーライティング、修正、翻訳、リサーチ、デザイン、海外法人の経営や会計に関する簡単なアドバイス、日本語では検索で見つけにくい情報、クリエイターやマーケター、デザイナーや経営者全てがこぞって利用するのが良くわかる。勿論できないこともあり、期待通りの回答が返ってこないことも多いが、まだローンチされて日が浅いので期待しすぎることもない。特に海外ではプログラマーがコードを書く際に利用する場合も多い印象だ。
日々使いすぎて、自分の脳を使わなくなるのではと心配になる部分もあるが、それでも時間と労力の効率化とコストを考えれば使わない手はない。これは私たち人間がAIと一体化し、サイボーグ人間と化する未来も近いかもしれない。
SEOが終わりになる日は近い
海外で話題のGoogle新サービス
最後に余談だが、最近Twitterのタイムラインで話題のGoogleAIが検索結果を生成する新サービスが話題だ。日本ではまだ使えないが、アイデアに行き詰まったり、より高度なGoogle検索を誰かの作った記事やウェブサイトに訪問せずGoogleが独自に解答したり、文字がら音楽を作れたりと期待が高まる。
私たちはAIに働かされていた
子供の頃よく大人に「テレビなんか見てたらバカになるぞ」と言われてきたが、すでに「Google検索やユーチューブなんか見てたらバカになるぞ」という時代になりつつある。実際、多くのユーザーがGoogle検索で上位を占めるウェブサイトを見ても、どれも同じデザインでテンプレ的な内容ばかり、同じ内容の集まりでがっかりすることもある。(ブロガーが他のブロガーの記事を参考にして書いてるため、多くのコンテンツの構成や内容が似てきている)
私たちは既に、Googleのルールの中で生きていて、無意識的にAIにコンテンツを作らされていたのだ。誰が作ったのかよくわからない、視聴数やSEO対策に魂を売った独自性のないコンテンツより、これからはGoogleのルールを無視した独創性と圧倒的個性がデジタル空間でも求められるだろう。
Googleラボとは
Googleラボは、Google が開発中の新技術やサービスを公開する場所です。Googleラボのサイトでは、Google が開発中の AI、機械学習、データ分析、クラウドコンピューティングなどの技術に関する情報や、新しいツールやアプリを試すことができます。
Google検索は、Web 上の情報を検索するサービスです。Google ラボのサイトには、Google 検索で検索できない情報も多くあります。例えば、Google が開発中の新しい AI モデルの詳細情報や、Google が公開していない新しいツールやアプリを試すことができるのは、Google ラボのサイトだけです。
そのため、Google ラボのサイトが充実すれば、Google 検索の必要性がなくなる可能性もあります。しかし、Google ラボのサイトは、あくまでも Google が開発中の新技術やサービスを公開するための場所です。Google 検索は、Web 上のすべての情報を検索できるサービスであり、Google ラボのサイトに掲載されていない情報も多くあります。
そのため、Google ラボのサイトが充実しても、Google 検索の必要性はなくなることはないでしょう。しかし、Google ラボのサイトは、Google が開発中の最新技術やサービスを知る上で、非常に価値のあるサイトであることは間違いありません。
具体的にGoogle ラボでは、以下のようなものを公開
AI や機械学習に関する研究成果
データ分析ツールやアプリ
クラウドコンピューティングに関する新技術
新しい Web サービスやアプリ
Google ラボのサイトは、英語でのみ公開されています。
BardとGoogleラボの違い
Bardと Googleラボは、どちらも Google が開発した大規模言語モデルです。しかし、両者にはいくつかの違いがあります。
Bardは、Googleの検索エンジンで収集した膨大な量のテキストデータとコードデータでトレーニングされています。そのため、幅広いトピックに関する質問に答えることができ、創造的なテキスト形式を生成することもできます。
一方、Googleラボは、Googleが開発中の AI、機械学習、データ分析、クラウドコンピューティングなどの技術に関する情報を公開するために使用されています。そのため、Google のラボで公開されている情報に限定して質問に答えることができます。調べ物に便利かどうかは、その目的によって異なります。Bard は、幅広いトピックに関する質問に答えることができるため、一般的な調べ物には便利です。一方、Googleラボは、Google が開発中の最新技術やサービスに関する情報を知りたい場合に便利です。
まとめると、Bardは、幅広いトピックに関する質問に答えることができ、創造的なテキスト形式を生成することもできる、汎用的な大規模言語モデルです。一方、Googleラボは、Googleが開発中の AI、機械学習、データ分析、クラウドコンピューティングなどの技術に関する情報を公開するための場所です。
グーグル専用のオンライン秘書みたいなイメージ
Bardは、Googleの検索エンジンで収集した膨大な量のテキストデータとコードデータでトレーニングされており、幅広いトピックに関する質問に答えることができ、創造的なテキスト形式を生成することもできます。そのため、Googleの社員が、仕事の調べ物や資料作成などの雑務を任せることができる、便利なツールになると考えられます。
例えば、Bard は、以下のような作業をサポートすることができます。
資料の作成や翻訳
データの分析やレポートの作成
顧客からの問い合わせ対応
アイデアの創出
このように、Bardは、Googleの社員が、より創造的で生産的な仕事に集中できるように、重要な役割を果たすと考えられます。
ただし、Bard はあくまでも大規模言語モデルであり、人間の秘書に完全に代替することはできません。人間の秘書のように、創造性を発揮したり、感情を理解したりすることはできません。また、Googleの検索エンジンで収集した情報しか提供できません。そのため、Googleの社員が、専門的な知識や経験が必要な仕事を行う際には、人間の秘書のサポートが必要になるでしょう。
このように、Bardは、Googleの社員の仕事をサポートする、便利なツールになると考えられます。しかし、人間の秘書に完全に代替することはできず、人間の秘書のサポートが必要になる場合もあります。
デジタルノマドや一般のビジネスパーソンがGoogleラボを活用する
Google ラボは、Google 社員向けに公開されているサービスですが、一般のビジネスパーソンや経営者、デジタルノマドでも、以下のような形で活用することができます。
最新の技術やサービスの情報を収集する
Google ラボでは、Google が開発中の AI、機械学習、データ分析、クラウドコンピューティングなどの技術に関する情報を公開しています。これらの情報は、一般のビジネスパーソンや経営者、デジタルノマドにとっても、自社のビジネスや働き方を変えるきっかけになる可能性があります。
例えば、Googleが開発中の新しい AI モデルを活用することで、効率的なマーケティングや顧客対応を行うことができます。また、Google が開発中の新しいクラウドコンピューティングサービスを活用することで、コストを削減しながら、より高度な IT システムを構築することができます。
新しいツールやアプリを試す
Googleラボでは、Google が開発中の新しいツールやアプリを試すことができます。これらのツールやアプリは、まだ一般公開されていないものも多く、新しいビジネスチャンスを探す際に役立ちます。
例えば、Googleが開発中の新しいデータ分析ツールを活用することで、新たな顧客層や市場を見つけることができます。また、Google が開発中の新しい Web サービスやアプリを活用することで、新しいビジネスモデルを構築することができます。
Google の研究成果に貢献する
Google ラボでは、Google の研究成果に貢献する機会もあります。例えば、Google が実施している研究のアンケートや調査に参加したり、Googleにフィードバックを提供したりすることができます。このように、Googleラボは、一般のビジネスパーソンや経営者、デジタルノマドにとっても、新しい情報やツール、機会を得るための貴重な場所です。
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