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【レポート】10/24(土)公開勉強会「コロナ禍のオンラインイベント開催術」

ノマドプロダクションのメンバーでもある須藤崇規(映像ディレクター)を話題提供者として、コロナ禍でのオンラインイベント開催を通して得た気づきなどを共有する公開勉強会をオンラインで開催いたしました。

橋本 :ノマドプロダクションでも「仕事と生活と表現」というYouTubeライブの映像配信&アーカイブ企画に2018年から取り組んでいますが、この5月からは収録もオンラインでZoomからYouTubeへ配信するということを試みています。ただ Zoomで同じようにやろうと思うと、ジングルやBGMの挿入、スライドの切り替えなどが思ったよりも複雑で、単純に技術的な落とし穴がたくさんある。そして対面でのコミュニケーションとの違い、それを視聴する体験のことまで考えると、単純にオンライン化すればいいというわけではないなと、最近感じています。

須藤:オンラインイベントという言葉はたくさん聞きますけれど、そもそもどういう形のものを言うのかというところから話したいと思います。

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簡単な図にしましてみましたが、登壇者の一部がオンラインで参加するというケース、今回の勉強会のように完全オンラインのケース、リアルにお客さんを入れるけどオンラインでも見れるケースなどなど色々なイベントについてのパターンがあります。

須藤:ケースBの登壇者は1箇所/視聴者はオンラインの場合とCの視聴者は集まって/視聴するものはオンラインというようなハイブリッドな形式はかなりマニュアル化しづらく手間がかかりますね。

橋本:参加する側も参加形態の肝を読み解く必要がありますよね。

うっかり顔出しちゃったらどうしよう…顔出ししなきゃいけないときに遅れたら…生活音が聞こえてしまったらなど…オンラインイベントに参加する際不安はありませんか? オンラインイベントは視聴者も主催者もそんな不安を抱きながら参加しています。オンラインを整えることとリアルを整える手間をかける必要がある中で「オンライン舞台監督」を名乗る方が増えてきたという話題に広がっていきます。

須藤:結局のところ一番重要なことは出演者や視聴者の方が持っている不安をちょっとづつ解消してあげることにつきると最近は思っています。ただ、視聴者のオンライン環境はどうにもならないのでケアが難しい部分はありますね。

オンラインでの講座の場合、視聴者の方の反応がわかりづらいという話にうつります。

橋本:大学での講座などで、オンラインになるとカメラをオフにされている方も多く反応が見えきちんと届いているか不安になることがあります。

須藤:僕も同じことを思いまして、大学での講義の場合はあらかじめ身振りのルールを決めておくということにしています。わかった場合は、ジェスチャーでOKマークの手振りをしてもらうとか、 Zoomの機能のいいねボタンを使うとか、身振りや絵文字の共通ルールを作っておくとあらかじめ決めておくと良いです。

イベントの内容によって、YouTubeLiveや Zoomなど使いわけていくのも良いそうです。今回の勉強会で使用のZoomでのイベントについて考えていきます。

須藤:Zoomだと空気を読むのが難しいところもありますね。場のルールだったり過ごし方だったり今まで曖昧にしていたことをある程度明文化してあげる必要がある。暗に示すとかではなくきちんと言ってあげないと同じような空気にしにくいところがあると感じます。

今回は参加されている方も、何かしらの配信経験があり問題意識を持っている方が偶然にも集まっていてそれぞれの自己紹介と気になることを掘り下げていき、オンラインイベントの成功人数、アクセシビリティのことなど話題が尽きない勉強会となりました。

ノマドプロダクションでは、現代社会と芸術文化をつなぐための技術や経験を共有する今回のような勉強会や交流会を不定期で開催しています。次回の勉強会をお楽しみに。


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