夜勤明けのオタクがシン・ウルトラマンを観に行ったら泣いちゃった話


 皆様初めまして。
 好きな初代マンの怪獣は光熱怪獣キーラ、狐ノマドです。

 皆様は「シン・ウルトラマン」という映画はもうご覧になりましたでしょうか。え?観た?ほんと?好きなウルトラ怪獣の話する?

 失礼、取り乱しました。先日私もようやく鑑賞いたしました。ちょっと遅くねと思ったそこのあなた、一兆度の炎で焼き尽くさせていただきますのであしからず。
 遅くなったのには理由がありまして、単純に予定が合わなかったこともありますがもう一つ・・・






怖かったんだよ!!!!!!!



「シン・ウルトラマン」のビジュアルが公開されたとき思った!カラータイマーはないし!なんかのっぺりしてるし!そもそもウルトラマンっぽくないし!(個人の感想)

 「俺は認めんぞ庵野!お前のウルトラマンを!」そんな思いを持っておりました。しかも私はウルトラマンのそこまで詳しいわけではない(当社比)ですので庵野秀明という強火のウルトラマンオタクの熱に焼かれて死んでしまう可能性がありました。
 しかし多忙な日々の中、会社に殺されるくらいなら同じオタクに殺されようと思いいたり、夜勤明けという最悪なコンディションのなか映画館に赴きました。この状況を知ったらウルトラマンは会社から私を救ってくれるのでしょうか。

「介錯は頼みましたぞ。」


 そんな面持ちで劇場に足を運びました。
 結論から言うと





泣いちゃった、大の大人が

しかも三回も。いい大人なのに。

※注意
ここから先は映画「シン・ウルトラマン」のネタバレを多少含みます。





警告はした。


 割と序盤、ウルトラマンが降り立ったあたりでもう泣いてました。
 もうね、ウルトラマンなんですよ。
 何を言ってるかと思われるかもしれませんが、そこには確かにウルトラマンがいました。カラータイマーはないし、のっぺりしてると思っていた彼は、確かにウルトラマンだ。そう感じさせられました。



音です、音ですよトンコさん…



 僕の中のホノオくんが語り掛けていました。
 『音』、BGM、格闘音、スペシウム光線。昔から聞き馴染んだ曲、戦いを大音量で叩き込まれた私の頭は、昔レンタルビデオ屋で借りて観ていた当時のウルトラマンを思い出し、目の前で繰り広げられる情景に心奪われていました。私の前に再び、ヒーローが立ちあがっていました。

 ヤッケとウインドブレーカーからここまできたか、庵野。


 あとやっぱり会議が面白い。「シン・ゴジラ」の時も思いましたが、怪獣というフィクションに科学特捜隊やオキシジェンデストロイヤーといったフィクションで対抗することへの憧れとは違う、自衛隊の現代兵器が怪獣に通用するか、現代日本にゴジラやウルトラマンが現れたら政治的、戦力的にどう対処するのかというノンフィクションが立ち向かう構図が、より没入感を与えていると感じます。こういう映画もっと増えろ。
 本当はあれやこれや語りたいところですが、ネタバレは極力したくないので気になる方は劇場まで足を運んでいただけましたら幸いです。
 君に託す。
 とにかく庵野監督の「俺のウルトラマンをくらえ」という強い思いをもろに食らいました。

熱い・・・


やめろ庵野


これ以上食らったら私は・・・私は・・・!



・・・

・・・・・

・・・・・・・


『私はM78星雲の宇宙警備隊ゾフィー。さぁ、私と一緒に光の国に帰ろう』

『ノマドハリッパナニンゲンダ、ギセイニハデキナイ』

『私は命を2つ持ってきたその一つをノマドにやろう』

『アリガトウ、ゾフィー』


・・・・・・・

・・・・・

・・・


 あれ・・・私は一体なにを・・・

「あ、ノマドさんようやく気付きましたか!仕事終わりに急に倒れたので驚きましたよ」


そう・・・だったのか。ありがとうございます。

「明日も仕事なんですから気を付けてくださいね。体が資本なんですから」


 ハハッ・・・そうですね

「私も疲れがたまって大変ですよ。『夜勤明け』私の苦手な言葉です」


そのセリフどこかで・・・まぁいっか・・・




ポポポポポポポポ…

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