錯綜

つぎはぎの思い出で彩られた私の世界
朝になって一つ一つ剥がしていくと
真っ白な世界

記憶は空白で
何もない
何もない

落ちた布は元に戻らず
寒さで凍える朝

誰にも会わず
誰にも会えず
どこかに行こうとしても
何もない
何もない

夢の中で大勢に囲まれ
懐かしい歌が聞こえる、聞こえる
あの合唱は絆で
目に見えないものを結びつけていた

全国、
いや全世界のみなさん
おはようございます!
おはようございます!
おはようございます!


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