暗所

三階なのに地下室のような場所
長いベンチの上に何人かの男達
ゴーと永遠と空調の音

思えば明るさを求めてやって来たのか
それとも暗さを求めてやって来たのか

浅い海か
深い海か

溺れてしまえば
同じこと

もうすぐ幕が開く
何も考えずに
何も思わずに
ぼんやりとした意識のまま

疲れた椅子にもたれかける

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