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今週の経済・株式予定(11月28日~12月2日)

来週(11月28~12月2日)は米国で重要経済指標の発表が相次ぐ。

29日に米調査会社コンファレンス・ボードがまとめる11月の消費者信頼感指数、30日に7~9月期の国内総生産(GDP)改定値の公表が予定。30日は米連邦準備理事会(FRB)による地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表。12月1日には米サプライマネジメント協会(ISM)が11月の製造業景況感指数、米商務省が10月の米個人所得・個人消費支出(PCE)を発表。2日には11月の米雇用統計の発表。

国内の経済指標としては29日、10月の有効求人倍率と失業率、商業動態統計の発表。30日には10月の鉱工業生産指数や10月の住宅着工統計、12月1日には7~9月期の法人企業統計や11月の消費動向調査、11月の新車販売台数などの発表。

中国では30日、国家統計局のまとめる11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が公表される。欧州では30日に11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、12月1日に10月のユーロ圏失業率の発表。
  国内株式市場では2件の新規株式公開(IPO)予定。ウェルプレイド・ライゼスト(9565)が30日、サイフューズ(4892)が12月1日に東証グロースに上場。
米国市場ではセールスフォースが30日、22年8~10月期決算を発表。



【注目ポイント】

▽10月米個人所得・個人消費支出(PCE)(12月1日)

 11月に発表された10月の米消費者物価指数(CPI)や米卸売物価指数(PPI)の伸び率が市場予想を下回ったことで、市場では物価上昇や急速な金融引き締めへの警戒感が和らいだ。米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標であるPCEデフレーターのコア指数がインフレ減速を裏付ける結果となれば、利上げペースの鈍化が一段と意識される。9月のコア指数は前年同月比で5.1%上昇と8月の伸び率を上回って高止まりしているが、家賃の上昇一服がインフレ鈍化につながるとの見方。


▽11月の消費動向調査(12月1日)

 10月調査で消費者心理をあらわす消費者態度指数は9月を0.9ポイント下回り、2カ月連続で悪化。円安や原材料価格の高騰が電気・ガス代や食料品価格の上昇を招き、「暮らし向き」や「雇用環境」など4つの指標がすべて悪化。1年後の物価見通しで「上昇する」と答えた人の割合は9カ月連続で9割を超えている。内閣府は消費者心理の基調判断を「弱含んでいる」から「弱い動きがみられる」に下方修正。足元では消費者物価が40年ぶりの伸び率を記録し、物価上昇に対する不安はさらに高まっている。消費者心理への影響が懸念される。


▽IPO 

ウェルプレイド・ライゼスト(9565)東証グロースに上場(30日)

 ゲームでの対戦競技「eスポーツ」関連の事業を幅広く展開。ゲームメーカなどの顧客に対しeスポーツイベントの企画・運営・ウェブ制作などを受託するほか、企業と選手のスポンサー仲介やインフルエンサー起用の提案、ユーチューブ配信などで活動するゲーム実況者のサポートなども事業範囲。これまで「eスポーツの甲子園」と呼ばれる高校生大会「STAGE:0」、NTTドコモ主催のeスポーツリーグ「X-MOMENT」などを手掛けた。2022年10月期は大幅な増収増益を見込む。

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