散文家。現実を物語にしています。

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  • 余命365か月──51歳の春だから

    平均寿命で計算すると2021年4月時点で余命約365か月の平凡な男性が、平凡な現実を物語にしています。毎月初日の記事に日々を重ねていく形で更新します。

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余命365か月/二〇二四年九月

 九月二十日(金) 晴れ  塚越さんと給食を十数校まわった。途中、スポーツ用品店に寄って先日預けたラケットを受け取った。助手席で張り上がったばかりのガットをいじった。思わず「テニスがしたい」とつぶやいてしまい、運転手の塚越さんが笑って「本当にテニスが好きなんですね」と言った。「たぶんそうなんですよね」と答えた。  退勤して、朝比奈さんを拾って家に帰った。ディレクターとの面談では無事に辞意を伝えられたらしい。退職以外の代替案を提示されて、それを完全に排除はしないが、このまま転職

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余命365か月/二〇二四年九月

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  • 余命365か月──51歳の春だから
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    余命365か月/二〇二四年五月

     五月一日(水) 雨  余命三百二十八か月になった。月単位の数字だと大して減っていない気もするが、体で振り返れば、確実に終わりに近づいていくのを感じる。最期に向かってゆっくりと腹も据わっていく。ずっと道を外した人生だったが、いまや頑丈なレールの上にのった気分だ。  ゴールデンウィークらしく超高稼働だった。来客が多く足は忙しく動かしたが、心は余裕があった。マルチタスクが売りの職場で、ただ一人、異様なほどのシングルタスクが許されている。そのおかげでエントランスに関してはスペシャリ

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    余命365か月/二〇二四年五月

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    余命365か月/二〇二四年四月

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    余命365か月/二〇二四年四月

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    余命365か月/二〇二四年三月

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    余命365か月/二〇二四年三月

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    余命365か月/二〇二四年二月

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    余命365か月/二〇二四年二月

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    余命365か月/二〇二四年一月

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    余命365か月/二〇二四年一月

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    余命365か月/二〇二三年十二月

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    余命365か月/二〇二三年十二月

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    余命365か月/二〇二三年十一月

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    余命365か月/二〇二三年十一月

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    余命365か月/二〇二三年十月

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    余命365か月/二〇二三年十月

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    余命365か月/二〇二三年九月

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    余命365か月/二〇二三年九月

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    余命365か月/二〇二三年八月

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    余命365か月/二〇二三年八月

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    余命365か月/二〇二三年七月

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    余命365か月/二〇二三年七月

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    余命365か月/二〇二三年六月

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