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Webinar【フリーランス日本語教師が仕事を得る方法>】に参加して

先日、Tomomi Yuriさんが主催する「フリーランス日本語教師が仕事を得る方法」というオンラインイベントにリスナーとして参加させていただきました。

私は今コロナの半分本業を続けつつ、
副業で事業届け出して日本語教師をやっています。
本業の方の契約が今年の6月で切れ、
そのあとはフリーランス一本でやっていくつもりなのでこのイベントは非常に興味がありました。

3名のフリーランス(+Tomomiさんの4名)のみなさんが参加者のいろんな質問に答えてくださるというもので、
集客の方法やレッスン準備にかかる時間、
1レッスンあたりの相場、
トラブル対応etc. もりだくさんの内容でした!

お話しくださった4名の先生方はそれぞれに集客方法やレッスン形態・ターゲット層は異なりましたが、共通している部分もいくつかあるなと思ったので、今回は自分なりに昨日学んだことをまとめてみたいと思います。

1. 信頼を得ることがまず大事

会ったことのない学習者に選んでもらうためには、信頼できる先生かどうかを見極めてもらう必要があります。
集客において信頼を得る方法はいろいろありますよね。
たとえば、今既にいる学習者を大切にすることで口コミを増やしたり、
しっかりとしたwesiteを作り込んだり、
自分の経験や資格を見える形にしたり…。

要は、このレッスン分のお金を払う価値がある先生かどうか、というところです。

入り口はインスタやTwitter等のSNSだとしても、実際にこの先生の授業を受けたい!となったら、やはり一度はWebsiteを訪れるはずなので、自分はどういう先生か。学習者に何を提供できるのかをしっかり記したウェブサイトを持っておくことは大切ですね。

2. 価格は一度決めたら下げない

これ、本当に大事。

みなさんほとんどが1レッスン最低でも3500円以上でされているという感じでした。企業さんやグループレッスンだと1コマ7500円という方も。でも授業準備の時間も含めてなので、これぐらいはもらわないと生活していけません。

そして、ここからは私の意見ですが、価格を下げると学習者の質も教師の気持ちも下がる。
1時間800円とかで教えている方もたまにいらっしゃいますが、現実的に考えて仕事としては成り立たない価格でしょう。こんなに時間かけて頑張ってるのに、給料はこれだけしかもらえないのか…と思う価格だと日本語教師やっていけないな…と思うのも無理ありません。
ですので、授業準備の時間も含めて、自分が納得できる価格以下には下げない方が絶対にいいと思います。きちんとした授業をしてきちんとマーケティングすれば、価値を認めて払ってくれる人は必ずいますから。プロとしてやるなら、価格は下げずに質の高いものを提供する。そうすることで、日本語教育業界の全体の底上げにもつながると思います。

私の場合、自分が納得できるレッスン代を払っていただくことで、これだけのお金を払ってくれているんだから、満足してもらえる授業にしないと!と思えますし、逆に学習者も、これだけ払っているんだから、としっかり予習してきてくださる人が多い印象です。

3. 何を売りにするのかをはっきりさせておく

日本語教育、と一口に言っても学習者の学習目的が違えばその中身は異なります。そして、ネイティブ教師は山ほどいるので、「ネイティブです」だけじゃ学習者は選んでくれません。

自分は何を売りにするのか。ここをしっかり提示することで、自分のターゲットとしたい学習者も集まりやすいですし、教師も学習者もハッピーになれると思います。

例えば企業で勤めた経験のある教師なら、ビジネス日本語やマナーも教えられるだろうし、第二言語習得を専門的に学んできているならアドバイザー的なところもポイントが高くなるでしょう。関西弁を勉強したい!という学習者も結構いるので、関西出身だったらそういうところをセールスポイントにしてもいいかもしれない。
「他の日本語教師には提供できない何を自分は提供できるのか」
ここをしっかりと自己分析できることが集客につながる。

4. 自分にできないことはNOと言う

例えば自分がKidsに日本語を教えた経験がなくて、
「子どもの日本語教育をして欲しい」
と学習者の親御さんに言われたらどうしますか?
年少者教育に興味があって、経験としてやってみたかった!という場合は別ですが、基本的にはお断りしたほうがいいと思います。
適任の教師は別にいますから。

なんでもかんでも引き受けようとしちゃうと、結局その分授業準備に莫大な時間がかかってしまい、時給換算すると悲しいことになってしまいがちです。自分の得意分野じゃないなと思う依頼が来た時は、断ったり、敢えて他の先生を紹介する勇気を持つことが学習者にとっても教師にとっても大切というお話は、すごく頷けました。

5. お金の管理と規約作り大事

個人事業主でやっていくなら、しっかりとお金の管理のことを学ぶ。これ鉄則。きっちりと事業届けを出して青色申告にすると、いろんなものが経費で落とせるし、65万円の所得税控除も受けられます(etaxの場合)。

お金に関しては、絶対やるべきは最初から生活の口座と、学習者からの授業料が入る口座は分けておくこと。これさえきちんとやっていて、領収証や請求書等しっかり残しておけば、後からでも思い出しつつ何とかなります。

それから、フリーランス教師にトラブルはつきもの。
急にクラスがキャンセルされた時にレッスン代はどうするのか。
パッケージで買ってくれたレッスン代を払い戻しして欲しいと言われたらどうするのか。
あらかじめ起こりうるトラブルを想定して、規約に書いておくことは、自分を守るためにとても大切だなと思いました。

以上、私の独断と偏見でセミナーから大切だと思った5点についてピックアップしてみました。これからフリーランス日本語教師を目指す人の参考になれば幸いです。


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