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2020年7月14日パリ祭パレード

毎年7月14日のパリ祭が近づくとさなえシェフがソワソワしてくる。この人は神田の下町に生まれたのかと思うほど祭り好きだ。
帰国を伸ばしてもパリ祭のパレード見物を優先する。今年はコロナのせいでシャンゼリゼで繰り広げられる大規模な軍事パレードは中止になった。かわりにコロナの収束に命を張った医療従事者や軍隊、警察、消防の関係者たちへのオマージュでコンコルド広場での小規模なパレードとなった。それでもシェフの足はその方向に向かっている。警察に止められて、道路脇で仕方なく通過を待っていると騎馬に乗った兵隊がやってきた。凛としたフランスの逞しい近衛兵の馬の行進を見ているだけで東洋から来た乙女はしびれてしまった。その後に緑の小型トラックが右左にクネクネと後続しているではないか。なんぞや!?と見ていると清掃車が道路を掃除しながら連なっている。そうか馬糞を集めていたのだ! 世界中から集まる観光客のためにパリ市は清潔感をアピールしている。これほど気を遣っているならパリオリンピック開催も許してあげよう。

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