線香(お香)と香水の名称

私は趣味でお香を焚きます。

たまにですがアロマオイルにも手を出すのですが、以前アロマオイルを作りに行った際に、色々香水の匂いの種類を説明していただいたのですが、私気づいちゃったんですよ。(稲川淳二風)

お香の材料の名称とアロマの匂いの名称って英語か日本語かの違いじゃないか・・・!!

お香の方の名称は把握しているのですが香水やアロマで使われる英語名といまいち一致しないので自分自身のためにまとめてみます。


【香木】    

白檀(びゃくだん)= サンダルウッド 

よく線香(お香)の中に含まれることの多い白檀。香水の中にもよくサンダルウッドという名称で含まれていますね。心を落ち着かせリラックスできる効果があると同時に実は催淫特性もありますよ。

沈香(じんこう) = アガーウッド 

伽羅(きゃら)  = アガーウッド 

沈香と伽羅ですが、白檀も含め現在香木は大変高価なものです。国際条約により許可がないと輸入ができないのです。沈香の中でも特に質の良いものが『伽羅』と呼ばれています。お香に使われるものの中で一番高価ですね。とても日本的な高貴な匂いです。

【生薬 植物性香料】

大茴香(だいういきょう) = スターアニス

いわゆる中華料理によく使われる「八角」です。漢方にもよくつかわれてます。

桂皮(けいひ)      = シナモン

中国語でも桂皮と書きます。こちらはおなじみシナモンです。スイーツ作りにもよく使われます。気分の高揚の効果がありますので元気がない時にオススメ。

丁子(ちょうじ)     =クローブ

丁香や百里香とも呼ばれています。香りが強く遠くからでも匂いを感じるためとのこと。抗菌・防腐作用などもあるようです。

龍脳(りゅうのう)    =ボルネオール

書道の墨の香料にもつかわれる龍脳。中国では万能薬とも使われたようです。

甘松(かんしょう)    = スパイクナード

スパイクナードとは福音書にも登場したというくらい世界中で最も古い香料の一つです。単体だとどうしても香料と言い難いが他の香料と混ぜると匂いに深みが増します。

乳香(にゅうこう)    =フランキンセンス

イエスが誕生したときに献上されたお香の一つであるため、古代から現在までキリストの正教会では香炉で頻繁に乳香を焚いているとのこと。最古の香料の一つでもあるようです。

山奈(さんな)      =カプールカチャリ

ショウガ科の多年草です。防虫効果があり、なぜかカブトムシなどがこの匂いを好むようです。

藿香(かっこう)     = パチュリー

香水ではパチュリーという名前のほうが有名かと。癖のあるエキゾチックな匂いでこちらも催淫効果があるようです。

安息香(あんそくこう)  = ベンゾイン

ベンゾインという名前で有名な安息香。バニラのような甘い匂いで、名前の通り安息をもたらしてくれます。

【動物性香料】

麝香(じゃこう)    = ムスク

ムスクの匂いといえば麝香です。香水でもよく使われている官能的な匂いです。ジャコウシカのオスからの分泌物を乾燥させたものです。

竜涎香(りゅうぜんこう)= アンバーグリス  

マッコウクジラの体内にできる結石であります。海岸に打ち上げられているものを採取するとのこと。アンバーとアンバーグリスと名前は似ていますが、全くの別物とのこと。 

貝香(かいこう)   = バビロニア

アカニシという貝の蓋をつかっているようです。粉末にして練香にして使用するようです。

主なお香の香料の原料を中心にまとめました。一部は香水にも使われるものもありますね。

とはいえ、最近の線香はお香との境界線もほぼなく、仏事ごと以外にもフレグランスとして日本は元よりヨーロッパなど世界中に愛されております。

匂いも多種多様になり、香木を中心とした日本的な匂いのもあれば、香水などで使われる匂いを中心とした香水線香もあり、またフルーツの匂いのものや、はたまたお菓子の匂いのものを合成香料のもので製作したものもあります。最近では時代の流れからか現代の住宅事情から煙のすくないタイプや、そもそも匂いがないお線香も求められております。

日本の家から仏壇が消えていっておりますが、時代に合わせてお線香もいろいろ進化していってます。

日常使いのできるおしゃれなお香も増えていますので、この機会にレッツお香生活!

というわけで次回は、私が持っている最もおしゃれなお香を紹介します!

正直かなり自慢なものです。

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