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【FF12】世界の片隅で起こった国を取り戻す壮大なお話

あけましておめでとうございます。(遅い)
関西では緊急事態宣言が出ており、不要不急の外出を避けてゲームに勤しんでいました。
そんな中、無事にクリアしましたファイナルファンタジー12。
今まで5と7と10(と10-2)しかやったことがなかった私からしたら新鮮なFF。

終わった感想としては、あ、世界を救う話ではなかったのか…。という気持ちです。
もちろん面白かったのですが、大体FFって世界を救う系なのかなって思っていただけにびっくりしました。

一つの国が自由を求めるお話

簡単に言えば、ある小さな国が戦争に負けて帝国の植民地になったので、そこから脱却して独立して自由を取り戻すぞという感じ。
ストーリーの主軸になるのはヒロインのアーシェで、主人公のヴァンはほぼ巻き込まれ型一般人というポジション。伝説の勇者でもなければ、王国出身者でもなく、ただ王国に孤児として生きていた人間というわけで。

主にアーシェとバルフレア、バッシュが中心となっていて、ヴァンもちょいちょい絡むけど主軸ではないっていう…。
巷でヴァンは空気主人公って言われてたけど、あぁなるほどって思いました。
でもヴァンはどっちかというと、第三者的なポジションかつ、アーシェ同様に帝国との戦いで大切な人を失った者同士としての立ち位置をしっかり確立していたし、決めるところは決めていたので主人公は彼じゃないと成り立たなかったなと思いました。

みんなを引っ張っていく系の主人公ではないけれど、ヴァンがいなきゃ始まらなかったので、そういう意味では重要なポジションだったと思う。

あとヒロインのアーシェじゃなくて、幼馴染のパンネロとしっかりフラグ立てて終わったのはポイント高かったですね。
やっぱ幼馴染と一緒になるのが一番いいんよ…。健康にいい…。

ずっとダルマスカとアルケイディアを行ったり来たり

世界はアルケイディア帝国とロザリア王国が戦い、その間に小国であるダルマスカが挟まれていた状態でした。
ストーリー上、ダルマスカの領地と南にある自治都市、アルケイディアの領地しか行かず、ロザリア帝国に足を踏み入れることはなかったですね。
あ、全世界を渡り歩くわけではないのかと驚きました。

今までもいけにえと雪のセツナやラストストーリーのような、世界の片隅で起こった冒険みたいなゲームはプレイしていたのですが、FFでこういう事が起こるとは思わず、新鮮な感覚でしたね。

結局ロザリア王国ってどんな国だったんだろうなぁ…。
アルケイディアがとても近代的な感じだったけど、ロザリアはちょっと中世のヨーロッパな雰囲気だったらいいなぁとも。

完全な悪がいなかったゲーム

ラスボスの詳細は省きますが、このゲームは正義と正義のぶつかり合いだった印象です。
誰も悪い人はいません。敵対すれば悪に見えるという感じで…。
ラスボスが今までしてきた所業も、ひとえに自分の国のためという強い意志があり、だれよりも国を愛して国を守りたかったのだろうという気持ちがひしひしと伝わりました。
やり方としては失敗だったのかもしれないけれど、間違ってなかったらこんなことにはならなかったんだろうなと。
まぁそう考えたら悪というか元凶なのかもしれないけど…。

強いて言うなら悪ポジションは途中から急に出てきたオキューリアという人類より高度な、神のようなポジションの種族ですかね。
人間同士の戦いのはずが、神様っぽいのが急に出てきてビックリ。
デウス・エクス・マキナかよ…。

結局オキューリアが何なのか、オキューリアと人類の決着もついていないので、そのあたりは不完全燃焼な感じがしますが、アーシェ達の目的はそっちじゃないので、そう考えたらやむなしなのかな…。

近代的なんだけど中性的な世界

空中艦隊が出てきたり、大砲や銃で打ち合ったり、飛空艇でバンバン追撃したり、国同士の戦いはとても近代的な戦い方をしています。
魔法の概念もありつつ機械もあるという、魔法科学が発展した世界みたいな…。

人間以外の亜人系も普通に一緒に生活しているし、種族の壁がそう高くないところも近代的と言うか、近未来感はありましたね。

でも陸地では剣を握ってどんぱち戦い、チョコボに乗って騎乗戦をしたり、そのあたりはとても中性的…。
この絶妙なバランスも良さの一つだなぁと思いました。

そんな、世界を救うわけではなく、一つの国を救うために立ち上がって戦ったというお話はとても新鮮で楽しかったです。
戦闘のガンビットは慣れたらめちゃくちゃ楽しい。何もしなくても仲間が言うとおりに戦ってくれるの最高…。
少しゼノブレイドの戦闘システムに似ていたのも親近感がありました。

前々からやりたいなぁって思っていたので、無事にクリアできて感無量。
続編もあるらしいので、機会を見てやってみたいところです。

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