社会的背景から堕ちていく

24作目
2024年3月8日「DOGMAN ドッグマン」を鑑賞
☆☆☆☆

犬を使役するダークヒーロー

ある男が検問で引っかかり、車の荷台には大量の犬が載せられていた。
その男は逮捕され、刑務所に入れられる。
この男に、話を聞きにきた女性の精神科医に、
過去を語っていく形式で、なぜ男が「ドッグマン」と
呼ばれるようになったかが明かされていく。

ドッグマンが正義か否かは置いておいて、
「ダーク」とのことなので、闇堕ちしているのは
間違いないと言い切れるのかな?
洋画特有の、ヴィランであったりダークヒーローは、
社会的背景があり、犯罪を犯していたり、愚行を繰り返しているのに
同情してしまう部分もあるという作り。嫌いではない。

父親がクズ、兄はある意味一番のクズ、母親も助けてくれない。
そんな中で、唯一の友人が犬たちと、施設で出会った少女。
大人になって再会した彼女は、有名な舞台女優になっており、
さらに結婚し妊娠もしていた。これが最後のトリガー。

何もかも自分の手から離れていって、最後に残ったのは犬だけ。
犬は絶対に裏切らない。他人は彼を怖がるが、決して弱者から
何かを奪うことはしない、ギャングや世の中の不合理に対し、
報復を行なっていただけ。

悪いことはしているんんだけど、咎めることができない。
まさにダークヒーローといった作品。

これは実話ベースなの?
しいていうなら女装の設定がそんなにいらないような・・・
時代への配慮か?あんまり活きてないような気がした。



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