デッドリフトを伸ばすために必要な事

【デッドリフトは難しい種目か?】

ビッグ3の中でデッドリフトが一番難しい種目という印象を多くのトレーニーが持っているのではないでしょうか?
なぜそのような印象を持ってしまうかというと、自己流で行った場合一番怪我をしやすい種目だからだと思います。

その主な理由ですが、デッドリフトという種目は少し特殊な種目で、初心者がデッドリフトを取り入れる場合、ある程度適当なフォームでいい加減に引いた方が正しいフォームで行うよりも高重量を持ち上げられることが多い種目だからです。

ただし、そのフォームで重量を積んでいけば当然ですが、ある程度の重量で怪我という壁に高確率でぶち当たります。

そして怪我をした場合、正しいフォームに修正しようとするのですが、そうすると今まで扱っていた重量が全く引けなくなるので、重量を下げたくないという葛藤からフォーム修正が非常に難しい種目となるのです。

また、もともと身体の強度が丈夫な人にとっては、かなりの高重量までは苦労なく持ち上げることが出来る種目でもあります。そのような人のフォームを参考にしてしまうと一般的な身体の強度の人はやはり怪我の可能性が高まってしまうのです。

身体の強度が高くて怪我をしにくい人でも悪いフォームのままでは当然ある所で伸び悩みます。そこを超えるためには更にフォームをワンランク上の精度に高めていかなければならないのですが、先ほども述べたように将来的に伸びるためにとフォームを修正すると最初は今まで挙がっていた重量が挙がらなくなるのでやはり重量との葛藤でフォーム修正を断念してしまう場合が多々あります。私は今までにこのような人と数多く見てきました。

デッドリフトは伸び悩んだ時にしっかりとフォーム修正しないと、後々大怪我をしたり、記録がずっと止まったままになってしまう可能性が高いので、早い段階で一旦使用重量が下がっても良いからフォームをしっかりと作り直す必要があります。

そして、デッドリフトで正しいフォームを習得すると将来的に扱う重量が伸びるばかりではなく、身体にかかる負担も非常に軽減されるので、いつもならデッドリフトを行った後は、数日間腰痛に悩まされていた人が、正しいフォームを習得したら全く痛くなくなったという事も起きてきます。

デッドリフトは決して身体に悪い種目ではありません。フォームが悪いから腰などを痛めるのです。私の経験としてはスクワットのほうがデッドリフトよりも突発的に腰を痛める危険性は高いと思っています。
身体に負担が来なくて将来的に更に伸びしろが見えるようにしっかりとフォーム修正してデッドリフトを快適に出来るようしていきたいものです。

良いフォームになる約束事

せっかくデッドリフトをトレーニングに組み込んでいるのだから怪我無く将来的には高重量を扱って分厚い背中を獲得したいものです。
このテキストでは皆様のデッドリフトを正しいフォームに導き、レベルアップするために覚えてほしい大切な約束事をご紹介していきます。

その約束事をしっかりと守れば結果が出る事柄です。

どの関節を使うとかどの筋肉を使うとか、「ファーストプル」や「セカンドプル」、「フィニッシュ」という細かい事ををいちいち考えなくても勝手に良いフォームになります。そんなデッドリフトの約束事を厳選して6項目にまとめました。

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