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まほろばの地にある酒蔵カフェ「Matuyama Cafe」

先日友人から「明日香村におしゃれな古民家カフェがある」と聞きつけ、私は早速足を運んでみた。
古民家カフェと言えば、最近の流行の1つだが、
明日香村と言えば飛鳥時代の歴史的遺産とそれに見合った町並みを残していることで知られている。
「くにのまほろば」の地にある古民家カフェならば、クオリティの高い食事を楽しめるのでは無いか?
そんな期待を抱えて、私は飛鳥の地に足を向けた。

見た感じ、「ここでエエの?」って言う感じ、大きな看板は無く酒蔵の雰囲気を十分残している

近鉄吉野線飛鳥駅、明日香村観光の拠点駅で整備された駅前にいろいろな店が並んでいた。
そこから少し裏の路地を進むと噂の店「Matuyama Cafe」があった。
第一印象は「酒蔵」、大きな看板も無いため気づかない人もいるかもしれない。
実際スタッフの話でも酒蔵をリノベーションした店舗だとのこと。

店の正面は鉄道路線、店内に時折響く列車の音がなぜか心地よい

店の前には近鉄吉野線の線路が走っている。
近鉄吉野線といえば、春は桜、秋は紅葉で知られた観光地。
近鉄も観光特急を走らせいる。
実際店内にある窓から、近鉄電車を「チラ見」することができる。
そして店内からのぞくその風景が思いのほか絵になるのだ。
偶然だと思うが、この店のセンスの良さがにじみ出ている。

シンプルなメニュー表、品数を絞って品質で勝負していることがよく分かる

実は私、1人だったこともあり予約せずに店を訪れてしまった。
そして予想通り店員からは「満席…」と言う声が。
「やっぱりダメか」と思ったところ「次のご予約の方が来られるまでに」という条件で席を用意してくれた。
そして店内に座り、メニュー表をみると手作り感満載。
そして地元飛鳥の食材をふんだんに使ったメニューであった。
私はAコースとホットレモネードを選んだ。

にんじんとジャガイモ、良くある組み合わせだけどスープにするとひと味違う

まず出てきたのは「にんじんのポタージュ」。
見た目も普通のポタージュよりもオレンジ感がある。
そして食べてみると、しっかりとすりおろされたであろうにんじんのキリッとした甘みがポタージュのトロッとした甘みとバランス良いハーモニーを奏でてくる。
野菜だけでこんなに幸せ感を出せるのは驚きである。

メインディッシュは栄養バランスだけで無く、見た目の色彩もセンスを感じる

次にメインのプレートが出された。
どの野菜もかみ応えがあり野菜本来の甘みがしっかりとにじみ出てくる。
オムレツの卵も濃厚な味わいで口の中がとろけてくる。
そして鶏肉は締まりのよい肉でかつ固すぎないため肉のうまみが楽しめる。
さらに黒米は独特の甘みを持った白米とは違ったおいしさを感じた。

アフターのレモネードは無駄のない甘さが特徴

そして食後のドリンクは、レモネード。
私は元々コーヒー好きなのだが、店のカウンターにしっかりと漬け込まれたレモンの瓶が並んでいた。
それを見て私はレモネードが美味しいのでは?と感じ、注文した。
実際飲んでみると一般的なレモネードよりも甘みは少なかったが苦くは無く、レモンの香りが口の中に広がり食後の口をスッキリとリフレッシュさせる感触を覚えた。

お土産に買ったマフィン達。袋だけだと中身がマフィンとは思えないけど美味でした

実はMatuyama Cafeではスイーツも食べられる。
その場で食べて帰っても良かったが、家族にお土産を!と思い、テイクアウトできないか?と尋ねてみた。
するとマフィンはテイクアウトできると言われたので、買って帰ることにした。
上の写真はテイクアウトしたマフィン達。
紙袋に松の盆栽のハンコが押されているところにこの店のこだわりを感じてしまう。

店の名刺。表にある松の盆栽は店のトレードマークってこと

まほろばの地にある古民家カフェを楽しんだあと、帰路につきながら私はこの体験を振り返ってみた。
明日香村は日本でもその個性をアピールしている街だ。
そしてMatuyama Cafeはその個性を存分に活かした店作りがなされている。
また誰かと飛鳥方面に行く機会があればぜひ紹介したい店だと思う。

今回ご紹介したMatuyama Cafeのホームページはこちら!
Matuyam Cafe 奈良県高市郡明日香村越2-1-1


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