のりこ

その性別を望んで生まれてきたわけではないから、性別のために不自由をしたくはない。

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その性別を望んで生まれてきたわけではないから、性別のために不自由をしたくはない。

最近の記事

同じ街でも、季節によって空気の香りが違う。冬の香りには、凛としたさびしさとやさしさが織り混ざっている。

    • 婚活を始める前に、一夫一妻・異性婚というフレームワークの限界について考えておきたい

       「病めるときも、健やかなるときも」永遠の愛を誓う結婚式においては、家庭生活における男女平等の固き誓いについては一切の言及がない。  新婦はケーキを大きなスプーンですくい取り、それを新郎の口に運ぶという演出(※)は、結婚というものが男女それぞれをジェンダー構造化されたシステムに閉じ込めるものだということを示唆している。 (※)ファーストバイトとよばれ、一生あなたに美味しい食事を作ります、一生僕は君を食べ物で苦労させません、という意味が込められる  結婚というものは従来、

      • 他人の不倫を叩くのは、自分の正義に酔いたいから

        有名人の不倫をネタにした報道が多すぎる。 生活困窮者への支援情報や、国会のあり方への疑義、国外の政治状況など、もっと伝えてほしい大事なニュースは、いっぱいあるのだけれど。 それにしても日本人は、異性関係の話題になると、驚くほど食いつきがいい。政治や経済の議論になるとだんまりを決め込む諸君も、芸能人や身近な人物の不倫というネタになると途端に饒舌になる。 バラエティやワイドショーで不倫がテーマに上がると、出演者たちはまるで何かの専門家のように持論を語り始める。「不倫は何があ

        • 外傷を抱えて生きる人に対して冷酷な人々

          女性専用車両に男性が乗り込み、過呼吸を起こした乗客がいたというツイート。 このツイートに対し、「男性を見たくらいで過呼吸を起こすなら日常生活はできないはず、すなわちデマだ」「そんな状態なら精神科に行くべきだ」「こういった類の投稿には懐疑的だ」「男女平等なら女性専用車両などいらないはずだ」など、驚くべきほどに想像力を欠いた、平板な字面が並んだ。 まさに現代日本社会的な性差別的応答であると思った。 仮にこのツイートがデマだったとして、私はそれがデマであることが問題だとは思わ

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        同じ街でも、季節によって空気の香りが違う。冬の香りには、凛としたさびしさとやさしさが織り混ざっている。

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          こんなにも世界が混乱する時代にあっても、季節の巡りは変わらない。12月になれば雪が降る。

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