見出し画像

「#03 分岐点」 モチーフについて

今回は文章短め。ほぼ図解です。

前回の感想で富士山のモチーフが
ストーリーの上でもビジュアルでもめちゃくちゃ良いなと
思ったので、今回はモチーフの部分に注目して見てみました。

その前に、ちょっと寄り道。
自分は『プレバト‼︎』というTBSのバラエティ番組の
俳句のコーナーが好きなんです。
俳句の夏井先生が教えてくれる日本語の助詞の使い方や
不要な言葉の削ぎ落とし方などが為になって楽しい。

毎回出されるお題に対して「季語」を主役に
575という短い文字の中で表現したいことを伝える。
そのためにどういったモチーフを持ってきて季語を際立たせるのか。
そこが試行錯誤のしどころで、センスが問われるところです。

「季語」に対して、対極的な言葉(物、状況、気持ち)を置いて
「季語」を際立たせたり
「季語」とリンクするような言葉(物、状況、気持ち)を置いて
「季語」の印象を増幅させたり色々な表現方法がある。

番組を見ながら「言葉で韻を踏む」だけじゃなくて
モチーフで韻を踏む」みたいな
言葉(理性)だけじゃなくイメージ(感覚)にまで訴えた方が
表現に奥行きが出るんだな〜とぼんやり思ってました。

『MIU404」の「#03 分岐点」を今回
ちゃんとモチーフに注目しようと見てみたら
とんでもなかったんです…。

これ普通?ここまでやる?
自分は正直ドラマの「演出」ってどういうことをやるのか
あまりよくわかってなかったんですが
こういうことなの?

最初から最後までみっちりと
共通したモチーフが描かれてた。

円です。円。

それに障害と分岐点を足してピタゴラスイッチ
ピタゴラスイッチはドラマの中で
4機捜の分駐所のシーンででてきます。
そのわかりやすい1つの他に2回出てきた。

虚偽通報で陸上部とリレーをやる最初と
最後のシーン自体も
どでかいピタゴラスイッチだったんだ。

気がつきました?
自分は今日まで気づかなかった。
これ間違いなくモチーフで韻を踏んでる。
あと関係性の韻もあった。
思わず図解しましたのでどうぞ。

分岐点モチーフ

これほんと…どうやって作ってるんだろうこのドラマ。

一番最初何から考え始めるんだよう。
少年犯罪かな?
若年層に蔓延するドラッグ
大人に導かれ、道を戻された子
道を戻れなかった子
グループにする
毎度入れてる「生身の追っかけっこシーン」のために
走る部活
陸上部
陸上トラック

とかかな。
こんな最初から最後まで詰まってるとは思わなくて震えちゃったよ。
夜景のシーンで光が丸くボケるあの絵面すら
そうなんじゃないかと疑ってしまったよ。

でも1話でも夜景の丸ボケはあったからそれは違うっぽい。

ストーリーの感想については
Twitterで言ってたのでこっちにもリンクしておきます。

#MIU404
#テレビドラマ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?