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ロングライドから帰って来たんで、

結果からすると、ニ日目に突然起きたメカトラで、チェーンが簡単に脱落する様になってしまい、まだ芦ノ湖までしか至っておらず、リタイヤが頭に過り続けていたのですが、何をしたら脱落するのかが分かったので、常にギヤの状況を気をつけながらであれば行きは続行出来るであろうと思い走ったんです。

事前の段階では想像し得なかった事がたくさんあって、まず直面したのが自転車の重量。重すぎて手や腕などの上半身をしっかり使わないと、自転車が自由に動かないし安定させられない事。そして登り坂に異常に弱い事。箱根山の旧街道はヒルクライムバイクでないと登れないのに、バイクパッキングされた自転車はまず漕いでは無理。さらに降りて手押ししたとしても、自転車が重過ぎるのと、イン側の急勾配は、ただの地獄にしかなり得なかった。ついでに言うと豪雨だったため、全身レインウェアを着ていたが、最終的にはびしょびしょで低体温症になりそうでした。

次に芦ノ湖に着いたら辺から、乗って漕ぐとチェーンが簡単に脱落する症状が現れ、ニ日目の箱根山の頂上でリタイヤをしないとならないかもと思われるほど、チェーンを羽目直しては落ちをずっと繰り返し、雨の中悩んでいました。

ただ問題なのは問題解決力が非常に高い僕と、諦める事を知らない僕は、自転車を押すのもギリギリの坂で、両足は濡れた靴下で踵はもう皮がむけている状態でも無心になれるので登り切るし、もちろん自転車乗って走れるところはきっちり乗る。
芦ノ湖で低体温症になりそうになった時は、外にいても乾いた服に着替えて、さらにレインウェアを2組準備していたので、全身乾いた状態にする。
チェーンが落ちる状況は、落ち続ける間は観察を続けて、その条件を理解してその行動をしない様にするなど、リタイアを完全に払拭できる状況に出来たので続行出来ました。

実は初日にも問題がありまして、それは予想だにし得ない登りがあった事と、それはキャンプ地があるから初日の宿泊のために向かっていたのですが、なんとキャンプ地がまるまる工事現場になっていたんですね。おっとこの激坂を登って来た意味が無くなってしまったぞと。その後山を降りて川に向かい、河川敷でテントを張ろうと思ったのですが、砂利、岩地では僕のテントはセルフスタンドでないため諦め、そこから40キロ先のネットカフェを見つけ初日を終えました。ネットカフェは最高ですね。シャワーもあるし、ゆっくりできるし、大ファンになりました。

当初の予定では、朝から18時くらいまでを走る予定で、暗い時間帯はゆっくりしようと思っていたんです。でも登りはとても時間が掛かってしまうし、滞在場所が無くなり、違う場所に移動しないとならなかったりで、結局初日は朝から12時間乗ってたし、100キロは走らない予定が、結局滞在できる場所が遠かったので、100キロ走りました。
二日目は箱根山旧街道を大量の時間を使って越え、二日目の滞在もネットカフェにして、当初の予定以上に走って最終日に到着を少しでも早く出来る様に予定を変更したので、朝から12時間掛かって100キロ移動しました。

この初日と二日目の経験があまりにも過酷で、人生を変えてしまう程の人間力を求められ、二日間を終えられた自分がとても誇らしく思えました。何も先の分からない冒険って、とても大切だなと思いました。

三日目はこの二日間の経験を持って、何も怖いものはありませんでした。三日間連続で、途轍もなく重い自転車で、100キロずつ毎日走れるもんだなと、自分の体にも驚きました。

本当は帰りも自転車で、浜松から東京に自転車で帰る予定でしたが、自転車の故障は直ったわけではないので、安全を取ってやめました。という事で、今回は300キロライドだったので、次回に600キロライドをしたいと思います。ただ、自転車に積む荷物の量が今回と変わらないなら、急激な登りは可能な限り避けたいと思います。もしくは荷物を可能な限り減らしてのライドなら、軽い自転車を用意して登りもしっかりチャレンジしたいと思います。

三日間のライド後は、浜松の友達の家で数日ゆっくり遊びまくりました。ゴールデンウィークとして考えたら、最高すぎる時間でした。

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