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初期衝動

2022年6月22日(水)AV新法が公布され、
翌日23日(木)施行された。

僅か2ヶ月
法律という強制力を伴う重要なものは
こんなにも早く出来るんですね。

・1ヶ月の撮影禁止期間
・4ヶ月の公表禁止期間
・1年の任意解除権

熟慮期間という長さは
誰がどういう根拠で決めたのか。

もちろんAV出演の強要は根絶して欲しいです。

1.いつでも仕事を無かったことにできる権利。
(タダ働きになる可能性と撮影までにかかった諸々のお金は無駄になる)

2.給料は仕事をした月ではなく大分先になる。

他にもあると思うけど、
『誰かを守るためなら』という言葉で
真っ当に働いてる人間の首を
グッと強く絞め過ぎじゃないのかなと思った。
(施行後実際に仕事が減った、辞めた方もいた)

企業は無尽蔵のお金があるわけではない。
撮影の中止が続けばあっという間に潰れる。
ただでさえ違法動画で被害にあっているというのに。

信頼関係もできているはずなので大丈夫
仕事がキャンセル等になるのは別の原因なのでは?
そうどこかで誰かは言うが、
『法律」と「信頼」の同居は居心地が悪い。

AV女優さんと監督さん等で信頼関係が出来ると評価してるのなら
そのAV新法を作る時に現場の声を聞いて欲しかった。

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AVが好きです!
エロが好きです!
うん。

でもそれだけじゃなくて、
一歩踏み出せない僕とは違って、
AV女優さんは勇気や覚悟を持っていて、
憧れや尊敬もしている。
いつも癒され救われて、
明日も頑張って働こうと思えた。

そしてやっぱ法律が施行されてAV女優さんや撮影に関わる人達の悲痛な叫びを見かけるようになった。

なんとかその声を届けようと、
女優さん達は
ビラを配ったり議員さんと話したり、
色々行動していた。
それを寝る前にTwitterで眺めていて、
いいねや勇気を振り絞って
「おつかれさまです」とコメントすることくらいしかできなかった。

僕にはなにができるのか
AV新法改正や廃止の署名をした。
思いを忘れない様にノートに強く書き殴った。

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月日が経った。
依然として当事者の声は届かないままですね。

日常は気持ち一層曇った
仕事場では無口になり最初こそ心配されたが、
今では誰にも相手にされなくなりました。

休日はAVを観て、散歩して、
どんよりとした未来に一歩一歩足を運ぶ。
いや、現在が僕の背中を突き飛ばして倒れ、
それを死が首根っこ掴んで引きずり起こす。
その繰り返しで前に進んでいます。

ちらっと見たツイートで
AVは女性を性的に虐待して、娯楽にしてると言う人がいました。

AV女優さんは全員被害者なのか
淡々と当然の様に話す姿の映像を見て
なんだろう虚無になり後に悲しくなりました。

その発言に対して色んな団体が抗議文を出していたから僕は少しほっとしました。

AV新法は女優さん限った話ではないです。
AVを作るのに携わってる人達も苦しんでる。
この法律は守るために作られたとは思うけど、思った以上に失ったものが多いことを忘れてはいけません。

僕にはなにができるのか
僕は無力だ
あの日のノートの筆跡を指でなぞる
そして運命の赤い糸をAVに固く結んで強く誓った
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あとがき
被害者ムーブじゃ何も変わらない
どう書いて良いかわからず
言葉が出そうになったり、
それを飲み込んだりしてるうちに、
ゲロのような文章が吐き出された。

だらだら流したドロドロの文章。
胃もたれして痛々しい文章。
無力の人間が出来ることは
思いの丈をぶちまけることだ。

女優さんの作品や行動を見てきて、
勇気も覚悟もない僕は決心できた。
一歩自分の意思で踏み出した。

僕を救ってくれた人達、
好きな人達には全員幸せになって欲しい。
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最後まで読んでくれてありがとうございました。
よければ署名、お願いします!

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