見出し画像

第49候 鴻雁来る(がんきたる)'20.10.8〜

画像1

寒露初候 鴻雁来る(がんきたる)

寒露に入り、急に寒さを感じるようになってきました。着物もようやく袷を出そうと思います。袷わせの初めに、塩沢紬に手が伸びました。生糸と、真綿糸の両方が使われているということで、滑らかでありながら、素朴な風合いで、軽やかです。色も、秋始めを感じさせるような刈安色なので、ちょうどよい感じがします。

画像2

帯は暦にちなんで雁の型染めです。よくみると、鴈が網を持っていますね。不思議に思い、調べてみました。すると、”雁は蘆を銜みて網を捍ぎ、牛は陣を結びて以て虎を卻く”という故事があることがわかりました。この鴈は葦は持ってはいませんが、直接網を持ち、捕まったりしませんよー。とでも言っているかのように見えます。なんだか、ユニークですね。

画像3

少し寒くはなってきましたが、雁や鴨は渡ってきているのだろうか?と、気になります。毎年、鴨がやってくる近所の意宇川を見に行ってみましたが、まだのようですね。台風の影響でしょうか。風が強く、渡りも大変かもしれません。道中気をつけて、と思います。

画像4

真綿紬のほっこりとした、単衣の結城紬に帯を合わせてみました。ほっこりとした結城紬は単衣ですが、衣替えの後も、しばらく使いたい気がします。ウールや、木綿は一年中単衣のことを思うと、真綿紬の単衣も、準じてしばらく使っても、良いかな、と思います。普段着は感覚で、着たいと思います。

久々の雁の帯、ユニークな柄に、また、魅せられました。50代になってみると、色合いがいまいち、自分に合わなくなって来ているような気がしますが、小物と、着物との組み合わせで、工夫して、使ってみたくなりました。

※のこふくのきもの72候はランキング参加中です。クリックしていただけますと励みになります。↓

画像5

過去のブログです↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?