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君が為費

CGSガウス単位系。今はMKSAのほうが主流らしい。電磁気の単位系の1つである。

専攻でもない物理の話を始めたのは、上記2つの単語に共通するアルファベット「S」、すなわちSecond(秒)、転じて「時間」の話がしたかったからである。これには「遠回りが一番の近道」と語ったイチローもびっくりの遠回りかもしれないが、この書き方が何となく好きなのだ。全然関係ないところから話を持ってくるところに、少しバタフライエフェクトみを感じるだろうか。言葉の使い方は少々ズレている気がしなくもないが。

閑話休題。(これも好きな言葉の1つ)

時間とは「出来事や変化を認識するための基礎的な概念(wikipedia)」、「ある時刻と他の時刻との間の長さ(goo辞書)」である。
1600年代まで、あまり定着していなかった「時間」という概念は、クリスチャン・ホイヘンスによって振り子時計が作られた1656年から定着が始まり、かの有名なニュートンが1687年に刊行した本で、常識として広く一般になったようだ。それまで「昼は働いて、日が傾いたら帰る」というふうに人々は動いていたらしい。日本では、平安時代に旧暦で十二支を使って表していた、という話が残っている。1600年代というと、理系の私には「本能寺の変(1582年)よりあとだな」としか言えないのだが、時間という概念の発達において海外より日本の方が早かったらしい、ということはわかった。日本史に詳しい方、1656年は日本では何が起きていたか教えて欲しい。


私は時間の神様にかなり愛されていると思う。

生まれてこのかた、寝坊やその他のミスによる遅刻を片手ほどしかしたことがない。また、遅延があると誰しも「ちょっとサボれるか」という期待をするものだと思うが、残念ながらサボれるほどの遅延もほぼ経験したことがない。だいたいギリギリ間に合ってしまう。シンプルに遅刻したくなくて、10分以上の余裕を持って時間配分をしているからだと思う。そしてラッキーなことに、9.5割の確率でその計画が遂行できている。この方法のデメリットとしては、全て上手くいくと集合時間の20分前とかに着いてしまって、相手に待たせていると言う気持ちにさせてしまうところだろうか。私は気が遣える人間なので、「着いた」という連絡を時差ですることにしているが。

ひとつ、時間の神様に愛されているエピソード(?)を紹介する。

今年の2月中旬、推しのLIVEがあり、それに申し込んだのは1月の下旬だった。そして、当落が出たあとに、推しのLIVEより前に申し込んでいた、英検の二次試験の日程が発表された。なんとLIVEの次の日である。そもそも場所が名古屋だったため、泊まりで行こうとしていたのだが、英検の二次試験の時間と場所次第では、即帰宅RTAが始まるところだった。受験票が届き確認すると午後からだった上に、会場候補の中で1番自宅に近い会場だった。即帰宅RTAをすることには変わらなかったが、泊まることは出来た。午前からだったり場所が遠かったら、車で名古屋まで一緒に来てくれた母に、一日で往復することを強いていただろうし、私も疲れが取れずに試験に望んでいただろう。落ち着いて帰れたために、帰りの道中で試験の練習も出来た。結果、推しのLIVEにも行けて、二次試験にも見事受かった。これはさすがに神様がいるな、と思った。


時は金なり。
時はお金になる。時はお金と同じくらい大切である。時とお金は同等の価値がある。

でもお金は増えるけど時間は増えないよね、というのが最近気が付いたことだ。お金は給与や貸借で増えることがあるが、時間はいくら頑張っても巻き戻ることはない。労働は、時間を使ってお金をもらうのだから、同等の価値がある、というのはわかるのだが、大切にする度合いは時間のほうが上じゃないかと思ってしまう。お金は使わなければ減らないが、時間は使いたくなくても過ぎてなくなってしまう。貯めることもできなければ、一気に使うこともできない。退屈な時も急いでいる時も、時間はいつも変わらぬ速さで流れていく。

楽しいときは時間の流れが速く、退屈な時は遅く感じる経験、誰もがしたことがあるだろう。あれは、単に時計を見て時刻を確認する回数が関わっているらしい。短いスパンで見ると、あまり時間が経っていないから、長く感じるようだ。確かに、楽しかったらあまり時計を見ていない気もする。逆に退屈な時は、どのくらい時間が経過しているか、多く確認している気がしなくもない。


さて、母の日に単発バイトをした給料が入ってきた。先週出たばかりの推しの新作グッズも買いたいし、再来月は推しの誕生日だし、8月はファンミに当たるかもしれないし、9月には大きめの金額の出費予定がある。どこにどのくらいお金を取っておこうか。きっと考えている時間より無くなるスピードのほうが速そうだ。やはり、お金のほうを大事にするべきかもしれない。


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