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エマニュエル・ドットの思考地図。

2020年12月30日。今年は酷い年でした。
この歳で1から出直す事になるとはって感じ。
とはいえ、何とか乗り切りました。

年末年始。
色んな本を読もうと思ってます。
『エマニュエル・トッドの思考地図』
を買いました。

エマニュエル・トッド。
何の作品かは忘れましたが、過去に読んで
この人すごい!って思った記憶があるからです。

これから先も色々考えなきゃならん事ばかりなので、
こーゆー作品も自分のためになるかなと考えながら。

まだ途中なんですが、ほんの数ページでなんか、この人凄い!
って改めて思わされました。
ほんの数ページで今の日本の社会と個人の問題点と考えられる説得力ある仮説をどーんと打ち出して、
しかもそれが結構説得力があったんです。

「共同プロジェクトの不在」
「集団意識の崩壊」
だいたい、この文字だけで意味が伝わるとは思います。

「集団的な枠組み」(思想や信仰)
は、一種の制約で、これがなくなると個人は自由になると思われてるが、
作者は逆に思ってて、個人が縮小すると思ってます。

なぜなら個人はか弱いので、集団的な構造が崩壊する事で個人は混迷し、模倣してるだけのような存在となり、環境のプレッシャーに押し潰されてしまってると。
で、その個人の縮小が思考能力の低下を招いていると。

なんか、納得力が凄いですね。

簡単に、個人だけじゃ思想や信仰、まあ確固たる信念とか、指針みたいなもんでしょうか、それを持つのは難しいってことかなと思ってます。

コロナ前にとある女性と飲んでた時、そんな話題で盛り上がった記憶があります。自分の芯となる何かがない、きっと大事なのに。
みたいな話題で。
仕事できる人が何を言ってるんだとか思いながら飲んでた記憶があります。
でもなぜかとっても気持ちはわかったんですよね。
うまく言葉にはできなかったですが。

集団的な枠組みって土台みたいなもんで、
それがしっかりしてるから個人が自由になる。と。

なので、今みたいな時代だとよっぽど個人が強くないと辛いんでしょうね。
『メモの魔力』みたいに、とことんしっかり自分と向き合ったり、
『対峙力』みたいに、ひたすら目の前の仕事を全うしていったり、
うん。今は大変な時代なんだなと。

改めて思ったみそかでした。

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