紅しょうがのイタズラな魔法★
2015年、現在の伴侶タレちゃんと出会ったばかりの頃。
明け方の歌舞伎町。
路上ではホストが女の子を囲い、
カラスはゴミをあさっている。
私たちは朝までひとしきり呑んだ帰りだった。
胃袋が鳴り響いて、塩分と糖質を欲している。
体がアルコールを分解したがっていた。
牛丼屋の松屋に入り席に着くと、
ほどなくして並盛牛丼が運ばれてきた。
いざ食べ始めようとすると、トイレに行きたくなる。
「先、食べてて」
私は御手洗に向かった。
御手洗から戻ると、私のどんぶりは様変わりしてい