韓国人にとっての日本とは

2019年 12月 22日

日本のワイドショーでたまに出てくる韓国人のコメンテーターで私ではない崔さんという方がいる。もちろん日本のワイドショーに呼ばれるくらいだから日本人の聴覚に甘い響きを提供してくれる役割なのだが、著書『韓国で行われている「反日教育」の実態』でこんな調査があった。

韓国人を対象にしたアンケート

 独島は我が領土→98%
 地動説を信じている→86%

地動説より信じてやまないわが領土。

日本で出版された本だから韓国人のクレイジーさを面白おかしく描写してるところはあるのだけど、まんざらではないかもしれないから出かけた笑いをスッと引っ込める。ちなみに義母は独島にこれといった愛着もないのに独島は我が領土に100%じゃないと~なんていいながら韓国版メルカリに夢中だ。

実際キリスト教が国民の三分の一くらいを占めてクリスマスも祝日な国だから天動説を信じてる(?)14%がいるのかもしれないが。私の友だちで日本語専攻で院まで出てるような聡明な子も独島をはじめとした反日系の話には極めて敏感だったりする。いわんや一般市民たちや。

日本が好きで日本旅行にも足繁くきてる子たちだって慰安婦や徴用工の話を出そうものなら冷静ではいられないし、その矢はこちらに向かって飛んでくるのでボクシングのシャドウイングのように左右に身を避ける術が身につく。
そこで必要のない勇敢な心を持って「慰安婦に対して日本が公式な謝罪や賠償の推進したけどどこがだめなの」とか「徴用工問題の建設的な解決策にはどんな方法があると思う?」とか言った暁にはオイルオンザファイヤだ。事実や具体的な解決策なんかはあまり求められてない感がある。反日とは韓国人であることの踏み絵であるみたいな感がある。

教育の威力。

逆もまた然り。

日本の教育も似たようなもので、それはもちろん自国に不利な教育なんてしたところで百害あって一利なしだから求めるものお門違いなわけだけども。

日本人の歴史への無頓着さやノンポリ(政治的無関心)具合はこれもまた特異。米人類学者のルースベネディクトの著作で『菊と刀』という本があるけど、日本人は現状をありのままに受け入れ、そして耐え忍ぶ美徳があるみたいなことが研究されている。

太平洋戦争の時もアメリカはいかに勝つかだったが、日本はいかなる士気・態度で戦うかが求められたり。


物質と精神の戦争。
武士道の精神。

アメリカ人はキリスト教の神の視線を意識し、日本人はよそ様の目に恥ずかしくなくご迷惑をおかけしないことを意識し、だ。

日本社会のこういったピアプレッシャーが割と私は生きづらくて、でも日本で生きていくって事はそうゆうことなんだから郷に入ればだよって言われた日には継ぐ二の句はございません。

韓国は朴槿惠政権をロウソク集会で打倒しちゃうような国民的行動力がある一方で日本は反政権な考えを持っていても個人的な行動を起こすのはまた話が違いますってなる気がする。ただ韓国の若者が深刻な問題意識を持ってやってるのかイベント参加型でやってるのかはわかりませぬ。

そう言う意味では歴史のないアメリカ大陸で10年くらい生活して小アジア人としてのバイアスを転覆させてみたくもある。バッドマンがバンバン破壊していく高速道路や、トムとジェリーの小競り合いでテーブルから落ちたピザを見ると、その後始末は一体いつ誰がするのか気になってあらすじに集中できない小アジア的精神を根本から叩きなおして土足でベッドに突っ伏してみたくもある。

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