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注射を打ちまくって採卵へ

9月中旬はずっと、毎日1本ずつ注射を打った。うちは”注射の時間を忘れず薬剤をセットしわたしの下腹部に刺す”工程を夫の担当にしていたため、わたしは痛みに耐えるだけだったが、自分で刺して痛みも耐えぬくとなると毎晩沈鬱な気持ちになってたに違いない。(もしこれから注射を打つ人がいたら前工程~注入は夫にしてもらうのがおすすめ。)この注射は結構痛めの注射だ。ワクチン・一般採血よりも明らかに刺さるとき痛いし、打ち終わってからもジーンと痛む。

①お会計
注射・点鼻薬など
6万円

その後9月21日朝8時半に病院に出向きいよいよ採卵をしてきた。まずはベットに寝転がって点滴を打たれる。しばらくして採卵の手術台へと移動させられ、麻酔を打たれると同時に寝入り、次に目を開けたときには採卵が終わっていて、麻酔で意識が朦朧とするなか元のベッドまで車椅子で戻してもらった。

採卵が痛くなかったという人もいるみたいだが、わたしは術後にとてつもなくお腹が痛くて叫び声とうめき声の間くらいのものをずっと発していた。カーテンで仕切られた先の他のベッドには、同じく採卵を終えた方たちが数名寝ている気配だったのだが、他のブースからは無事に軽食をとっている音が聞こえてきたりして、激しく痛みと格闘しているのは私だけのようだった。看護師さんもわたしがずっと呻いているので、痛み止めを(お尻の穴につっこむタイプだった!)入れてくれ、そのあとからはみるみる痛みが和らいできた。

ちなみにこの日の精子コンディションは以下の通りだった。

自宅採取分    3.4㎖ 150万匹/㎖ 運動率13%
医院で追加採取  1.4㎖ 60万匹/㎖ 運動率0% 

まさかの2回目の運動率が0%(笑)。「クリニックにAVが3種類あったんだけどどれも気に入らなかったから精子が死んだ」というのが夫の言い分だった。でも前回は6万匹/㎖だったんだから、それに比べたら150万/㎖も出してくれたのはグッジョブだ。

この日は結果的に【12個】の卵子を採取してもらえたとのことだった。うちは乏精子症なので体外受精の選択肢はなく顕微受精の強制1択だ。採卵した卵子の中から未熟な卵子は捨てられたり、精子を注入しても成長しない卵子などもあるので平均30%くらいが子宮に戻せる状態にまで行くそうだ。

この日はお会計なしで帰宅。

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ちなみに①私は注射を打ち始めてからムクムクと体重が増えた。便秘なのか、ホルモンバランスなのか知りえないが、最大+3キロまで体重が増量して心労を患った。採卵後数日すると地味に常にあった気怠さが消えていき、それに伴って体重も元通りの値に戻ったので安心した。あの3キロ増は確実に注射のせいだった。

ちなみに②注射~採卵数日後までお酒を飲みたいという気持ちがなくなった。毎日の晩酌は風邪の日でも欠かさないこのわたしがここまでお酒を欲しなくなるなんて自分でびっくりした。ホルモンの力は人間まで変える。アル中の人はこの卵胞育成注射をうってみてはどうだろうか。

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