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先送りするのは「やりたくない」から

確定申告が迫ってきました。

「こうならないように、来年こそは前もって済ませておこう」と決意している人もいるかもしれません。

2月10日の土曜日に井上新八さんをお招きしてセミナーを開催しました。

井上さんは「習慣化がしたければ、なんであっても毎日する以外にはない」とハッキリお話になりました。

そしてあらゆるライフハックや「習慣術」の常識をキッパリと否定されました。

「およそ紙に書き出したりリストアップしたりしてようやく実行できるような行動は習慣とは言えない」と述べたのです。私はまったくその通りだと思いました。

確定申告の準備を「毎日やっている」という人はとても少ないでしょう。それは「習慣になっていない」からです。なぜなら「やりたい作業ではない」からです。

「先送りする」ような行為はすべてそうです。やりたくないのです。ブログを書くにしても、読書するにしても「明日でいいか」と思うのはやりたくないからです。

「いや、私は本当はブログを書きたいのです。でも毎日がつらく、時間が取れないのです」という人もあるでしょう。それは本当です。

しかしどれほど時間が取れなくてもおそらく食事はするでしょう。トイレにも行くでしょう。何が何でもやる必要があるなら人はそれをするものです。

必要などなくてもどうしてもやりたければ人はやります。私は三冊分の書籍原稿を抱えていたころでもFANZAは欠かさずチェックしていました。そういうものです。

「でも私は本当にブログは書きたいんです!」という気持ちもわかります。その人が忘れているのは「無意識の存在」です。

私たちは「心からやりたい」とは思っていても「心の底からやりたいとは思っていない」ような活動を「習慣化」したがるのです。

しかしそのような行動は習慣化には至らないのです。なぜなら「無意識」が妨害するからです。「なぜか忘れていた」というのは無意識の得意技です。「忘れさせられている」のです。

そこで賢い人は「忘れないようにリストにアップする」ワケです。でもそれは「意識の上でやりたい」行為です。無意識の妨害は続きます。

「忘れはしなかった」にもかかわらず「先送りしてしまう」のは無意識の繰り出すもう1つの十八番なのです。