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氷に閉ざされたカンザス

いま思っても、留学生活でヤバかったことのベスト1がこの事件だった。もちろん事件の大きさだけなら911のテロだが、テロ自体は私に直接の影響を与えなかった。

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写真は新聞の切り抜きだが、まだとってあったのだ。ある日、凍てつくような寒さのせいで、大樹が凍り付いて、電線を切り裂きはじめた。まずその光景の意味がよくわかっていなかった。

日本には、あんなに高い木々はなかなか見かけないし、それがバタバタ倒れる光景は、1度も見たことはない。とはいえ、カンザスシティでも、めったにないことだったようだ。

電信柱も高いし、電線もかなり高いところにあるのだが、それが容赦なく切断されていった。空気中に緑色の放電がピカピカ光って、私は落雷と見間違えていた。あれの近くにいたら、それだけでも死んでいても不思議はなかったのだ。

なんにせよ、電線がちぎれたということは、電気がとどかなくなるということだ。真冬の、零下20〜30度で電気がとどかなくなるということは、一大事である。

システムは、先進国のようで、途上国みたいだとアジア人留学生が口をそろえるオールドスタイルの世界一の大国アメリカ。安アパートなのに冷房だけはガス冷房。でも給湯器から何から何までオール電化。

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かなりプライベートなことや、半生をふり返って、いちおうの「情報」と考えられることを書いていきます。