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右にPCを置き、左に電子辞書を置く

「英和を引く英文読解」のレベルの中で、個人的に速度が最高潮に達したのは、左右に英和をおくことだった。

つまり、教科書を机の真ん中において、その右側にPCを置き、左に電子辞書を置くのだ。手近な方で引くのである。

この頃になると問題は、単語がわからないから英文がわからない、ということではなくなりつつあった。むしろ、単語がわからないままだと、その英文を覚えておけなくなる方が問題だった。

受けている授業は、一学期でたったのひとつだった。すなわち「一般心理学」だ。

一学期で1つというのは実に先が思いやられたものの、現実にはそれでいっぱいいっぱいだった。何しろ一日中、ただひたすら教科書を読むだけで、日が暮れていた。そのことは、1ヶ月経っても2ヶ月経っても、あまり変わらなかったのだ。

ただ、文章の意味はそれまでよりもずっとよくわかるようになっていた。後は、レポートを書いたり、テストを受けたり、口頭で教授と受け答えすることの方である。その時間をとるのが難しかった。

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かなりプライベートなことや、半生をふり返って、いちおうの「情報」と考えられることを書いていきます。