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印刷とか入稿データのつくりかたとか

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印刷関連の記事を集めています
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#デザイン

活版印刷の入稿データのつくりかた

わたしは定期的にカード(ハガキ)をつくっているのですが、今回は念願の活版印刷でつくりました。印刷はまんまる○さんです。 「The Light」という、架空のタロットカードを考えてデザインしたものです。隠者の持つランプがモチーフです。 アリスブックスさんに少量委託しています。 「complete set」のほうは、ブラックオンブラックのカードをおまけでつけています。 活版印刷、やってみたいけどデータのつくりかたがわからないとか、そもそも何をどうお願いしたらいいのかわからない

再録本『diablogue.』 紙とインキのはなし

ブログ「diablogue.」を再録した同人誌つくりました。フルカラーカバー付き、文庫サイズです。もうエキサイトのほうは更新しないので、そのうちアカウントごと消そうかなと思っています。 アリスブックスさんで通販してます。アリスブックスさんのところは、アカウントつくらなくても購入できます。これ以上アカウント増やしたくない、という場合に便利です。 https://alice-books.com/item/show/2755-28 表紙はキュリアスに銀インキ。キュリアスは

再録本『diablogue.』 構成とInDesignのはなし

ブログの写真はこんな感じでまとめて保存してあったんですが、テキストどうやって吸い出そうかと。いろいろやってみたんですが、ブログに付随してたPDF作成サービスは、数ヶ月分吸い出したら容量オーバーしたのであきらめて、写真が映えるものだけに限ってピックアップして、ちまちまとコピペで移植しました。コピペ先はリフロー処理にしたInDesignファイル。ここにとりあえず記事を流し込んでいきます。 とりあえずざーっと流し込んだら、300ページ超える感じだったので、そこからさらに100

再録本『diablogue.』 InDesignとカバーのはなし

InDesignに「紙色スウォッチ」というのがありまして、デフォルトは白なんですが、色変えられて、紙の色をシミュレーションできるという。 いつ使うんだ、と思ってたんですが、今回、役に立ちました。紙の色にちょっと黄みがあるのを知っていたので、それに印刷したら2色だけどなんとなくフルカラーぽい色の幅がでないかな、ということを狙っていたのですが、紙色スウォッチ使ってシミュレーションしてみたら、あ、いけるわ、と。普段だとクリーム色のベタ塗りを乗算で重ねたりして様子をみたりするん

『チノ語録 完全版』ができるまで

去年つくった、漫画家・幸宮チノ先生のツイートをまとめた『チノ語録 完全版』ですが、この作業で得た記録もの同人誌制作ノウハウも大きかったので、まとめてみます。 なにはともあれサイズを決める 『チノ語録』は文庫本サイズ・本文1色刷り・フルカラーカバーという仕様です。こういう仕様は、わりとやりたがるひとが多いとみえて、印刷所にセットメニューが用意されていることもあるので、意外とつくりやすいかもしれないです(オフセットでふつうにやろうとすると、カバーがあるので印刷代はそれなりにか

活版印刷とその原稿のヒント

重ねて揃えると小口の金がつながって金塊みたい。 紙meさんのこだわりカード企画でオーダーしたカードです。 「天金加工」という技術で、小口に箔が転写されています。加工は聖書製本の星共社さん。 小口を磨いてから箔を転写するそうで、完全な長方形とはならず、辺にわずかな丸みが加わっているのも味わいがあります。 印刷はまんまるさんによる活版印刷です。線がまんべんなくごちゃごちゃしているので、間にゴミつまって大変だったんじゃないかなあと(小さな活版印刷機扱ってみるとなんかわかる)。