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福井で考える「優しき生の耕人たち」

ノカテの髙橋要です。

2023年6月20日、ぼくたちノカテが初めて主催したトークイベント「ノカテのおいしいトーク01|福井で考える『優しき生の耕人たち』」を無事に終えることができました。

イタリアから帰国中の多木陽介さんと奈良県東吉野村を拠点に活動する合同会社オフィスキャンプ坂本大祐さんをゲストにお招きした今回のイベントは、定員50名のチケットが完売、会場となったLUFF FukuiWork&Studioは超満員となりました。参加していただいたみなさん、本当にありがとうございました。

イベントのタイトルにもなっている「優しき生の耕人たち」とは、イタリア近代デザインの父の一人、アキッレ・カスティリオーニについての本を書いたことをきっかけに、「もし、今カスティリオーニのような人間がいたら、何をしているだろうか?」と考えた多木さんが現代に見出したある種共通の「新たな職能」を持った人々につけた名前。

自然・社会・個人の精神といった私たちをとりまく環境が危機的状況にある現代において、それらを横断し結びつけながらエコロジーをもって具体的に変容させる彼らに共通した特徴は、「控えめな創造力」とも呼べるものでした。

※このあたりのお話はここでは到底書ききれないので、多木さんが執筆されているこちらの記事など参考にしてもらえるとよいかと思います。

そのような人間活動の哲学について研究されている多木さんの目で福井のまちとそこで起こっていること、そこに暮らす人々の姿を見ていただいて、「控えめな創造力」の本質、福井にみる「優しき生の耕人」の姿、そして福井に集う私たちが持つべき態度や世界観とは何なのかを皆で考えられる時間にしたいと開催した今回のトークイベント。

手前味噌ながらとてもよい時間になったかなぁと思うので、簡単にではありますが当日の様子を共有させてください。

7年越しに叶った多木さんの来福

そもそも今回のトークイベント実現の背景には、ノカテが生まれるきっかけにもなった福井市主宰の事業創造プログラムmake.fプロジェクト(2016〜2022)のご縁が大きく関係しています。同プロジェクトの看板事業であるXSCHOOL/XSTUDIOの源流を辿ると、実はそこには多木さんがイタリアで行ってきた研究の存在がありました。

冒頭、その経緯説明をXSCHOOL /XSTUDIOのプログラムディレクターを務めてきた内田友紀さんに無茶振りでお任せ。

内田友紀さん(Photo by Ai Ishihara)

XSCHOOLを立ち上げた2016年当時、デザイナーの原田さんと編集者の多田さんと一緒に、“「次代のデザイナー」のための学びの場をつくろう。福井全体がその舞台であり、地域のこれからにこそ次代のデザイナーが必要なはずだ” と話していました。

次代のデザイナーとは、地域の風土・歴史を探索し、異なる立場や専門の人たちと手を繋ぎ、新たな価値をつくり、届ける人。ものごとの始まりから終わりまで、たくさんの人とともに考え、ともにつくる人。(毎年考えはブラッシュアップされました)

福井で探索・実践しようと旗をたてた直後に、原田さん多田さんはイタリアで多木さんが主催する『移動教室』に参加してきました。そして多木さんを通して、イタリアにはデザインという言葉が輸入される前から暮らしのなかに価値を創造する人たち:プロジェッティスタがいたということを、より深く学んできました。これまで考えてきたことの背中を押されるような経験だったのではないかと思います。XSCHOOLで探索したい状況に一層力を得て、プログラムが始まりました。(原田さん多田さんから見るとまた違うストーリーかも)

そんなふうに、折に触れてイタリアの偉大なデザイナーらや多木さんに背中を押されていたので、いつか多木さんに福井にきてほしいと思っていました。コロナを経て、とうとうこの場が実現したことを本当に嬉しく思います。

多木さんご自身も2022年3月に開催されたXSESSIONSにイタリアからオンラインで登壇されたこともあり、福井に来たいと思ってくださっていたタイミングと来日が重なり、内田さんからパスをもらう形で今回の来福とイベントの開催が実現していたのでした。XSCHOOLが始まった2016年から数えて、実に7年越しの来福です。

2日間のアテンドツアー

ゲストのお二人には、本番を迎える前に福井のアテンドツアーを実施させていただきました。

6月19日は、ノカテが活動の拠点としている福井市西部の越前海岸エリア。

居倉町集落

Photo by Kyoko Kataoka

越前海岸の水仙畑

Photo by Kyoko Kataoka

イクララボ

Photo by Kyoko Kataoka

志野製塩所

Photo by Kyoko Kataoka

ワタリグラススタジオ

Photo by Naho Nakagawa

6月20日は、福井市街地と、鯖江・越前のものづくりエリア。

■ トンカンテラス

Photo by Kyoko Kataoka

オレンジキッズケアラボ(+ジャクエツ)+まあるカフェ

Photo by Kyoko Kataoka

長田製紙所

Photo by Kyoko Kataoka

岡太神社・大瀧神社

Photo by Kyoko Kataoka

ろくろ舎

Photo by Kyoko Kataoka

会ってもらいたい人や見てもらいたい場所のほんの一部ではありましたが、トークが始まるまでの時間をフル活用して福井のまちをアテンドさせていただきました(当初の予定よりだいぶ行程を削ったのに、それでも詰め込みすぎたと反省…)。

※アテンドツアー詳細は別記事を準備中です。

多木さん、坂本さんが見た福井

アテンドツアーを経て、いよいよ迎えたトーク本番。2日間のツアーの様子を写真で振り返りながら、それぞれの場所で感じたことを多木さん坂本さんからコメントしていただく形でトークが展開していきました。

ここでお二人からいただいた言葉は、どれも私たちを勇気づけてくれるものばかり。いくつかのトピックに分けながら、お二人のお話を紹介しますね。

「控えめな創造力」をもつ人々

「優しき生の耕人たち」が共通して持っているとされている「控えめな創造力」。志野製塩所や長田製紙所での体験を踏まえて、多木さんはこんなことを語ってくれました。

多木陽介さん(Photo by Ai Ishihara)

彼(志野さん)が我々にお塩づくりの話をしてるときに、『その塩は自分が作ってるんじゃないんです』って言ったんですよ。『お塩はもう海の中にあって自分はそれを取り出してるだけです』って。ものすごい謙虚でしょ。実は「優しき生の耕人」や、それからカスティリオーニさんたちの世代のイタリアの50年代ぐらいから出てきたデザイナーたちっていうのはそういう謙虚なところがあるんです。その人たちはすごく控えめな創造力というものを持っていて、その一つの形は、彼のような態度における控えめさ。もう一つは、何かを作るときに『作る』というよりもそこにあるものの可能性を『引き出す』というか、『育てる』っていうのかな。だから、僕がカスティリオーニさんのことを研究したときに、工業デザイナーというよりは、植物を育てる農夫か庭師みたいに思えたんです。

志野製塩所の志野祐介さん(Photo by Kyoko Kataoka)

長田製紙所の長田さんも、「(和紙をつくるときに)いろんな形で計算はするけど結局はその素材や水の流れが模様を作る」とおっしゃってましたけど、ものは必ずしも人間が作るわけじゃないっていうことですよね。この場合だったら素材の性質をどれだけ受け入れられるかっていう控えめさがある人でないと、うまくつくれないと思うんです。勝手に自分から押し付けていくんではなくて、実は和紙っていうのは、そこにある水だったり、楮であったり、そういう素材に対して作り手が何らかの形で向き合いながらものを作ってらっしゃると思うんです。そういう謙虚な形っていうのが、これからもっと大事になるんじゃないかなと。
長田製紙所と一緒に、XSCHOOLの生徒だったデザイナーの中井さんがつくった「YURAGU」というプロダクト。この形も実は、彼女が図面で書いたものではなくて、素材を垂らしてできた形。だからむしろ、彼女が作ったというよりは、素材がふわっと自分で自分の形を見つけてくれたようなそういう作り方なんです。
それからもう一つ、カスティリオーニさんの時代のデザイナーたちは、ものを作る前にものすごい時間をかけて調べるんです。形を作ったりアイディアを出すというのは0からそれを探せるわけじゃなくて、自分たちが解決しなきゃいけない問題を散々リサーチしたり分析することでやっとヒントが出てくる。中井さんの場合も、江戸時代の古文書まで調べて、やっぱり和紙は水がキーポイントだと思ったからこういう形に行きつくんですね。
自力で何かやるっていうのはどこか人間の奢ったところがあるんですけども、その前にちょっと後ろに引いて、後ろ引にいた分、周りからいろいろ力が入ってくるのを引き込むような、そんな創造力っていうのは、この二日間で出会った人たちにはみんなすごくあるなっていう気がしました。

長田製紙所の長田泉さん(左から2番目)とデザイナーの中井詩乃さん(左)(Photo by Kyoko Kataoka)

「行動してみること」の重要性と、その学び場

『おもしろい地域には、おもしろいデザイナーがいる』という書籍の出版をきっかけにLIVE DESIGN Schoolというデザインの学校を立ち上げることになった坂本さんからは、学びや実践といった観点からの言及も。

坂本大祐さん(Photo by Ai Ishihara)

(越前海岸に)ノカテが作った施設も面白かった。屋根のある広場みたいな感じで、中は本当に広いワンルームみたいになっていて、床は打ちっぱなしのコンクリートなんですけど、だから何かこう、よくわからない(笑)。
どう使ってもいいしどう使ったらいいかわかんないっていうか、その目的のなさみたいなもんはなんかすごい自分はノカテっていうチームにすごくぴったり合ってるなと思ってて。
いろいろお話伺ってると、まずノカテが家を買ってるわけですよね。かつ、結構な金額をこの場所に投資してるわけです。普通は投資するって考えたら、何か見返りを得るためにしますけども、それが、よくわからない空間を作ってるわけですよ。この粋さというか、若いチームなのに、すごいなと。

ノカテの整備した拠点「イクララボ」(Photo by Kyoko Kataoka)

志野さんも越前海岸で塩を作りながら、お米も野菜も作って、週末には同じ場所でランチを提供してってすごい量のことやってるわけですけど、越前海岸に移住する前から事業計画を全部作ってたかっていうと、そうじゃないわけですよ。
飛び込んで何かを始めたところから徐々に広がっていくものがあって、それは最初から計画してることじゃできないアウトプットなんですよね。それはおそらく、先ほどのYURAGUもそうだし、初めからこういう形を作ってやろうと思って入ると、ああいう形は生まれてこないですよね。
でも今多くの学校が教えているのは、やっぱり設計図であるとか、企画であるとか仕様書を作るというところ。そうじゃくて、現場に飛び込んでその場所の声を聞いて、それをどうにか自分たちにとってよいもの、必要なものに変えていくという、そういうあり様はどこで学べるんだろうと思うわけです。
これはどちらかがいいって話ではなくて、どちらも使えるといいなと思うわけです。企画だとか、図面を書くっていうことも重要な場合がたくさんありますし、でもそうじゃない振る舞いはどうやったら我々はもう一度見つけられるんだろうって。
そういうことを考えたときに、例えば越前海岸は非常にわかりやすいフィールドがそこに広がっていて、(そんな振る舞いを)それとなくやられている藤崎さんとか志野さんっていう方たちがいらっしゃって、それが素晴らしい景観を表層として産んでいるんだと思うんです。だから我々はああいう場所からもう一度、学び直す必要性があるんじゃないかなと。

ノカテがとてもお世話になっている水仙農家の藤崎さん(写真左)。
越前海岸の暮らしを教えてくれる先生でもある。
(Photo by Naho Nakagawa)

福井というまちの厚みとXSCHOOL

トークではこのほかにも、ツアーで訪れた場所への言及が。

>トンカンテラス
我々は一見物にあふれた世界に生きてるようで、ちゃんと物に付き合えなくなっている。そういう意味で、こういうものづくりの場というのが、地域の日常、いろんなところにあることはすごくいいなと思う。同時に、これから多くの人間が物と付き合うっていう能力を失っていくとしたら、誰よりも物との付き合い方を知っている職人さんという人たちは、その先生になれるはず。そういうミッションもこれから職人さんと言われる人は持っていくべきじゃないかなと僕は思っています(多木さん)

都市の中に、「自分たちで生み出す」っていう機能がもし内包できるんだったら、また違った都市のあり様が見れるんじゃないかと思っている。自分たちの暮らしの中に必要なものを少しだけ自分たちで手作りしてみるというこのトンカンテラスのような場所が、新たな都市のタイポロジーを生み出していくんじゃなかろうかと思うし、そうやって作ることを取り戻していくっていうのはこの時代において重要なんじゃないかなと思います(坂本さん)

トンカンテラスの黒田悠生さん(写真中央)はXSCHOOL2019・2020の参加者
(Photo by Kyoko Kataoka)

>オレンジキッズケアラボ(+ジャクエツ)+まあるカフェ
自分が感心したのは弱い者(医療的ケア児)を地域の真ん中に置くことによって、その地域が誰しもにとって過ごしやすくなるんじゃないかっていうことを考えながら運営がなされてるということ。隣にカフェがあるのも、緩やかにそういう子たちと繋がるような状況を段階的につくるため。
XSCHOOLをきっかけに、遊具メーカーのジャクエツがオレンジさんと一緒に考えてきた医療的ケア児が楽しめる遊具にも感動しました。いくつかプロダクトがアウトプットできて、そこで非常に面白かったのは、そういう子たちを対象にするっていうことから生み出された新たな形が、結果的にそうじゃない子たちも喜ばすことになったっていう、その部分ですよね。世の中にどんな人たちがいるのかっていうこともわからないままに自分たちだけで傲慢な想像をしていなかったかと、彼らのプロジェクトを聞きながら鑑みたところでした。(坂本さん)

オレンジとジャクエツの両方に共通してすごく素晴らしいなと思ったのは、どちらも医療的ケア児のために場所や物を作っているわけではないというところ。もちろんその側面はありながら、福祉施設らしくないような形で建物がわざわざ作られている。それは普段我々が障害児とそうじゃない人っていう二元論で見てしまっている世界の境界をとっぱらうということだと思うんです。分け隔てなく楽しめる遊具というのは医療的ケアの必要な子どもたちにとってもすごく大事だけど、そうじゃない人間たちに、世界は分けて考える必要はないんだよっていうものすごく貴重なメッセージを送ってくれてると思いますね。(多木さん)

オレンジキッズケアラボで遊具のヒアリングをするジャクエツのみなさん。写真中央の田嶋宏行さんはXSTUDIOとXSCHOOL2020の参加者(Photo by Kyoko Kataoka)

お二人から様々なコメントをいただく中、坂本さんからはこんな言葉もいただいていました。

福井には何度も来てるんですけど、今回初めて越前海岸であるとか福井市内であるとかいろんなところを皆さんにお連れいただいて、率直に福井が持ってる人の層の厚さに非常に驚きました。自分も奈良という街にずっといますけど、同じようにノカテみたいにツアーを組んだらどうなんのやろと考えてました。内田さんや多木さんがお話ししてらしたXSCHOOLっていうものがこういう面白いプロジェクトをやってる人たちを産んでいるんだとすると、本当にそれは素晴らしい事業だったんじゃないかなって、ツアーを振り返って思います。

Photo by Ai Ishihara

今回のトークイベントに至るまでのやりとりのなかで、多木さんからは「原田さんや多田さんがつくったXSCHOOLは福井に何を残したのか知りたい」と投げかけをいただいていました。今回のツアーがそれに対する答えのひとつになったのではないかと思いますし、坂本さんからのコメントはその裏付けとしてとても嬉しいお言葉でした。

当日参加者の中には、XSCHOOLのOBOGたちが何人も。(Photo by Ai Ishihara)

ノカテへの宿題

たくさんの話題が飛び交うなかで、多木さんからはノカテへの宿題も。

ノカテの拠点を見たときにまず思ったのは、「移動教室」のときに必ず見に行くイタリアの「地区の家」。この10年数年の間にどんどんできていて、行政の人ではなくて民間の人たちがやる公民館みたいなものだと思ってください。それは例えばアーティな人だったり、デザイナーが中心の場合もあるし、地区の市民団体が、何とか自分たちの場所を作ろうよっていう場所がどんどん生まれてるんです。ノカテの拠点も、あの集落の皆さんの生活をこれからもっと良くしていくための拠点になる。そういう可能性をすごく秘めた場所だなと思いました。
坂本さんの言うとおり、越前海岸にもすごいプレーヤーがたくさんいるわけですよ。そういう場所に外からきて、都会とは全く違う環境だけど、もっと人間的な価値観があって、人間が生きていけるんだっていう場所があるとすると、これはそのへんの大学よりよっぽど大事なことを教えてくれるんじゃないかなと僕は思います。
だからこれから要くんたちへの宿題っていうと、いまの拠点を地区の家みたいに「みんなの場所」にすること。そして、みんなの学びの場になるようなプログラムを作ること。
ぜひいろんな人を呼んで、僕らに教えてくれたような(優しき生の耕人としての)価値観を持つ人々だったり、仕事の仕方だったりっていうのをたくさんの人に広めてくれると、これは日本全体のためにはすごくいいことだと思います。

多木さんからの宿題:居倉町の拠点を「みんなの場所」にする
(Photo by Kyoko Kataoka)

坂本さんと多木さんからそれぞれ2日間の総括をいただいて、トークタイムは終わりに向かいます。

今回ぼくたちに感動を与えてくれた多くのプロジェクトはXSCHOOLを通して生み出されたものだということがわかって、その根っこにはイタリアで長い間暮らされてきた多木さんの知見があって、XSCHOOLのディレクター陣もその想いをプログラムの中に込めた。その結実した実を7年越しに多木さんが見る旅だったんじゃないかなと思うと、それは本当にすごいことだなと。
自分はいまTSUGIの新山くんともLIVE DESIGN Schoolっていうのやっていたり、奈良でもクリエイティブスクールっていう学びの事業を2018年ぐらいからずいぶん力をかけてやってるんですけど、学びっていうのは、欠けてるスキルを埋めることではないんだと思うんですよ。いまほとんどそういうことが学びとか教育と言われるようになっちゃったんですけど、何が学べるかわからないけどそこに飛び込んでみることで人が変わるのが学びだと思っていて、XSCHOOLで人生変わっちゃったんですっていう人が結構な数いるようなふうにも聞いてるわけですね。そういう意味で、本当の学びというものをXSCHOOLはやってたんだなと思って。それを見て実感したこの2日間でした。ありがとうございました。(坂本さん)

ぼく自身は、すごくいいものをたくさんいただいたなという気がして帰ります。昨日も、こんなに贅沢な時間を過ごしていいのかなってくらい、素晴らしい人に出会えたり、こんな美しいものがあるのかっていう夕日を見せていただいたり。
すごく可能性があるなと思う場所を、一緒に観て、そこでご飯を食べて、ものすごく充実した時間ではありました。やっぱりこれからノカテさんには、ずいぶんいろんな宿題があるなという気がしますね。ぜひやっていただきたいと思います。(多木さん)

このトークイベントを口実に、多木さん坂本さんのお二人には2日間たっぷりとお付き合いをいただいてしまいました。

でもその時間を通して、ぼくたちがいいなと思ってきた景色や、好きだなと思ってきた人たちをその目で見ていただいて、「すごくいいね」と言っていただけたこと。それが単純に嬉しかったし、「やっぱりいいよね」とぼくたち自身も改めて思えたということが今回の大きな収穫でもありました。

最後は会場の全員で集合写真(Photo by Ai Ishihara)

ノカテとしていただいた宿題もあるし、多木さんからつながる学びと社会への眼差しを引き継ぎながら、また数年後に胸を張ってお二人を福井で出迎えたいと思います。

多木さん、坂本さん、本当にありがとうございました!

おいしいご飯を食べる

トークイベント終了後は、お待ちかねの懇親会。
おいしいごはんは、土地と人を結ぶもの。私たちを笑顔にしてくれるもの。ノカテの活動では「おいしい時間を共にする」ことを大切にしています。

今回の「おいしいごはん」を提供してくれたのは、越前町陶の谷で「レストラン MarPe」を営む谷橋洋平シェフ。

年間300回以上里山に通い、一年を通して山の自然を感じているという谷橋さんのお店では、天然の山菜やきのこ、花、実、ジビエなどあらゆる山の恵をつかった本物のテロワールメニューが提供されています。

今回のイベントでは、懇親会参加者用に特製のディナーボックスをオーダー。谷橋シェフのこだわりが詰まった夕食を皆で楽しませていただきました。

当日が誕生日だった谷橋洋平シェフ。おめでとうございます!(Photo by Ai Ishihara)
MarPe特製ディナーボックス(Photo by Ai Ishihara)

おいしいご飯を食べるみなさん。

ご飯の写真は全て Kanoko Yoshizuru

とっても長くなってしまいましたが、「ノカテのおいしいトーク01|福井で考える『優しき生の耕人たち』」のレポートは以上です!

イベントに参加した方でこのnoteを見られた方がいれば、ぜひ当日の感想などコメントいただけると嬉しいです。

ではではみなさん、ノカテのおいしいトーク第2弾もお楽しみに!

参考(make.fプロジェクトの歩み)


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