0スタートと自由の女神
ついに待ちに待ったEmployment Authorization 就労許可証が届いた。
こちらはカードのサンプル写真。
自由の女神が顔写真横に両面ある。
届くまで書類を揃え提出して9ヶ月…
毎日毎日まだかまだかとイライラした日もあった。
コロナの影響で業務が滞っていた期間もあり、永住権グリーンカード取得までの平均日数が長いようだ。
婚約者ビザで入国した私はこの就労許可書がないとアメリカでは働くことができない。
そして日本に帰国もさせてもらえないのだ。
昔のことは知らないが今は就労許可証のカードは同時にアメリカ国外に出る時にも必要な渡航許可証も兼ねているため、コレがないとアメリカに再入国できなくなってしまうのだ。
なのでコンボカードとも言う。
このカードはグリーンカード取得までに申請することによって先に就労することとアメリカに出入りすることを許可するもの。
そして就労許可証が届いてから7日後にソーシャルセキュリティナンバーが届く予定。
アメリカに婚約者ビザで入国すると通常はソーシャルセキュリティーナンバーの事務所に行って手続きすると約1ヶ月以内に受け取ることができるのだが、夫の知人の知人ということで任せた弁護士が私にそれを言い忘れたため、申請期間を過ぎてしまった。
おまけにこの弁護士、移民弁護士だと言うわりに、移民の手続きに不慣れだし、日本からの移民の手続きを一度もしたことがないし英語しか喋れない。
米国本土やホノルルの移民のためのビザ専門の弁護士で日本語を話せる弁護士もたくさんいる。
そういう弁護士は経験豊富なので、手続き上でのフローを事細かに教えてくれるし、ステップ毎に毎回どうするかをメールや電話で連絡してくれるきめ細かいサービスをしてくれるらしい。
もちろんソーシャルセキュリティナンバーについても先に教えてくれる。
これから手続きする方にはそんな弁護士さんを強くおすすめする。
夫はマウイ島に30年も住んでいる。
こんなちっちゃい島に住んでいて、しかも内装業なので知り合いだらけ。
郵便局や近所のスーパーに行くとすぐ知り合いに会ってしまうのが島暮らし。
〇〇のことなら〇〇さんに任せるとか〇〇さんの知り合いを紹介してもらう…というのが狭い島社会…
友人の友人とか知り合いの連携はとても強いので、マッサラな状態で誰かに何か依頼するチャンスのほうが少なくなってしまう。
だから周囲の人間関係を気にして、誰かに何かを依頼したいと思って、ネットで比較検討してみたくても先ず先に知り合いからとなる。
正直言うと、ある意味不自由というか窮屈感がある。
このレイドバックしている弁護士がのんびりし過ぎていて、私はすぐに使えるはずのソーシャルセキュリティカードをずっと使うことができなかった。
義理で雇った弁護士に不安があったら、それ見たことかということに。
かわいちょ…
私はもしかして、彼は認知症になっちゃったのかも!なんて思ったくらいだ。
なぜなら、夫が2番目の妻と離婚の時に1番目の妻との離婚で雇った弁護士をまた雇ったところ、手続き途中で連絡が取れなくなってしまったのだ。
数カ月間連絡が取れなく、やっと連絡取れたと思ったら脳梗塞になり、その後認知症になっていたと言う。
仕事をして収入を得たら必ず税金を納めるわけで、ソーシャルセキュリティカードを用意しておく必要があるし、もちろん雇用された時にも必要になる。
夫の扶養控除にも私のソーシャルセキュリティナンバーが必要だったり、米国で暮らすには必ず必要なカードだ。
婚約者ビザで入国した私は収入を得る権利もないのだから、世の中で言う低収入どころか、収入0…だったわけ!
夫の支えがあって一年数ヶ月は家で専業主婦だけをしていられたわけだ。
夫には感謝しかないけれど、やはり自分が稼いだお金がある方がいい。
ところで届いたコンボカードを見ると両面ともに自由の女神が!
そっか…自由の女神はアメリカの象徴なんだな。
しかし外国人には厳しいアメリカ。
移民としてアメリカで暮らすには様々な申請書類が必要なため、I-131,I-765,I-129…などかなりたくさんの種類のフォーム。
ほぼ電車がないアメリカは車がないとどこにも行けない。
車を買うのにローンを組みたくてもクレジットスコアがないとローンも組めない。
運良く???
こちらに来て知り合った日本人夫婦はグリーンカードの抽選に当たったのだが、グリーンカードの抽選に当たった人は期間内にアメリカに入国しないと取り消しにされると言っていた。
そのため日本でバッタバッタと慌ただしく出国準備をしなければならず、わからないことだらけで移住してきたらしい。
話を聞くとリタイア直後に来られたのだが、のんびりリタイア生活をしようと思っていたけど様々な問題もあり大変そうだ。
米国は移民でできた国。
永住権を取得する移民についての手続きが大変なため弁護士を雇うことが多い。
書類に不備があるとまた再度やり直しになり、何年もかかってしまうケースもあるからだ。
そうやってやっとアメリカで暮らすことを許された移民に自由の女神が描かれた就労許可証のカード。
ちなみにグリーンカードにも自由の女神が入っている。
自由の女神様がアメリカに住むことも、仕事することも許可してますよ〜と言っているみたいに見えてしまう。
インドには、神様にお供物を捧げお祈りするプジャ、日本なら仏壇に線香、チィーン…
私はコンボカードやグリーンカードを見るたびに自由の女神に「許可してくれてありがとうございます」なんて思うのかもしれない。
ちなみにソーシャルセキュリティカードには自由の女神さんは入ってないし、ペラッペラの薄〜い紙なのはなぜ?
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