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ハワイのムーンサイクルと作物の収穫や漁獲

ビショップミュージアムに展示されている写真の説明によると、ハワイの先住民族であるハワイアンはハワイの伝統的な農業や漁業はムーンサイクル(月の満ち欠け)を観察し、それに基づき行われてきたそうです。

ハワイには満月(フラ)、新月(マフィ)、半月(カウラ)、三日月(ヒクラ)などのムーンサイクルがありハワイの農業や漁業に影響を与えると言われています。

館内にはムーンサイクルを利用して畑作や果物の収穫を行っているいくつかの写真がありました。

満月や新月の日には土壌の水分が増えるため、種まきや植え付けを行うのに適していて、半月や三日月の日には土壌の水分が減るため、草取りや休耕を行うのに適しているそうです。

漁業についてもムーンサイクルが活用されハワイの先住民族は、月の満ち欠けや潮の満ち引きを観察して漁のタイミングを判断してきたそうです。

満月の日には潮の干満が大きくなり、魚が浅瀬に集まりやすくなるため、大漁になり、新月の日には干満になり、魚が深場に散ってしまうため不漁になるそうです。

ハワイのムーンサイクルは、ハワイアンの伝統医療に使用する薬草にも影響を与えていてムーンサイクルを活用し薬草を収穫・利用して身体の健康を保つという伝統的な知識を持っているそうです。

満月の日には植物の根や葉が水分を多く含み、その効能が高まるとされていて、満月の日には根や葉を使用する薬草を収穫が行われ、新月の日には植物の根や葉の水分が減りエネルギーが根に戻るとされているそう。

そのため新月の日には根や葉を使った薬草の収穫を避け、種や果実を収穫することが一般的だそうです。

月の出や月の入りの時間も重要視されていて、月の出の時間にはエネルギーが高まり、月の入りの時間にはエネルギーが下がるとされているそうです。

そのためハワイの伝統医療では、薬草の収穫や利用を月の出の時間帯に行うことが推奨されることがあるそうです。

この本にはハワイの伝統的な薬草や、その使い方やエピソードなどが書かれています。

ハワイの薬草は様々な症状や疾患に対して効能があるとされており、伝統的にハワイアンの健康維持や病気の治療に用いられてきました。

ムーンサイクルの知恵で薬草を収穫し、ハワイアンは自然のリズムに合った方法で薬草を活用してきたそうです。

このあたりがGNP5位に上昇したインド、そのインドの伝統医療のアーユルヴェーダととても似ているのが興味深いです。

インドのモディ首相はアーユルヴェーダの薬草のサプリメントやトリートメントも経済成長の計画の中でウェルネス分野の構造の中の主要な位置づけにしているそう。

ハワイも以前にモリンガやアサイーなどがブームになった時期があったが、まだまだ他の薬草もブームが来るかもしれない。

話を戻し…
東洋医学でも月の満ち欠けも身体に影響を及ぼすと考えられていて、月の満ち欠けを考慮しながら漢方薬を選ぶのだそう。

ニューヨークに住んでいるあるドラッグ常用者が主にコカインの酷い依存症になり、廃人になる一歩手前でハワイの伝統医療でドラッグ依存症を克服したそうだ。

3カ月かけて、毎日ロミロミマッサージを受け、ハワイの薬草で体内を解毒したそうだ。

ビショップミュージアムでハワイアンのムーンサイクルの写真と解説文を見た時に、そのドラッグ依存症の人の事がなぜか急に思い出された。


カメハメハ スクールのハワイアン リソース コーディネーターで学習カリキュラムも開発しているカラニ ピアと言う男性が生徒たちをホクチームとオレチームに分けし、ムーンサイクルを利用してレタスを植え、どう育つかを観察してみたそう。

hoku ホク (4 つの満月の段階の 3 番目で最も満月) とolekukahiオレクカヒ(上弦の月)の日に種、土、水、日光を両方とも同じ条件にしてレタスを植えると、ホクプランターではレタスが大きく育ち、オレのプランターのいくつかはレタスが育たなかったそう。

ハワイならではのスクールプロジェクトですね。

やはり私たちは自然のサイクルの中で生きているのだなあと、ひとりしみじみと感じ静かに感動しました。







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