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オートリキシャ運転手へ転職!?

この青いオートリキシャ。見覚えのある方も多いと思う。今日はこちらにまつわるお話を。

このオートリキシャ、通称“秋平オート”はNawazさんから譲り受けたもの。NawazさんはChennai Fudosanの社長で、僕らも彼の不動産仲介業を手伝っていた。その仲介手数料を成功報酬として少しばかりいただいていた訳だが、その手数料数人分を支払いに充てたので、実際いくらかかったかは今となっては定かではない。

Nawazさんは娘の送迎にこの秋平オートを使っていたようだが、娘さんが大きくなって使わなくなったそうだ。譲り受けた日からは、社長の運転で僕と拓の3人は一緒に家に帰っていた。通勤車となった訳だ。

しかし、運動大好きな社長と拓は、朝は歩いて(走ってorチャリで)店に行っていた為、必然的にこのオートはほとんど僕の通勤車として活躍することとなる。一応、日本で車の免許を取った時はMT車だったので「ギア車」と言う概念はあったのだが、慣れるまではちょっと難しかった。

左のハンドル(ブレーキレバー)がクラッチになっていて、クラッチを握りながら、その左ハンドルを回すと1速・N・2速・3速・4速と切り替わる、と言う仕組みだった。1速の次がニュートラルなので、1速から2速にあげる時は一気に二段階「ガンガンっ」とギアを変える必要があるわけだ。アクセルの仕組みはバイクと一緒で、右のハンドルをひねればエンジンが回る。ブレーキは右足で車と同じ要領で行う。のだが、ブレーキレバーがかなり高い位置にあるので、常に右足を上げた状態で運転しなくてならず、長距離を運転した時は右足がパンパンになる。

(よく言えば)オープンカーなので、もちろんエアコンも効かないし、排気ガスも入り放題。この頃から鼻毛の成長ペースが確実に上がった。秋平の業績もこれくらいの伸び率を見せて欲しいものだ。

また、僕がやっているPodcastのラジオ番組《チェンナイレディオクラブ》のメンバー・DJ Kからは「せっかくVelachery駅から近いんだからオートで送迎サービスしたらいいじゃん。」なんて言われた。運転誰すんねん。いや、ローカル電車を普段使いするような人はうちの客層ではないので無意味だ。危うく、オートリキシャドライバーへ転職することになるところだった。

そんな利便性しか持ち合わせていない僕の愛車のオープンカーを、国際免許で運転していた。しかし、恐らくこっちの警察はそんなものを見せたところで理解できず、お縄になってしまう可能性が充分にあった。

そこで、僕と社長は「インドの運転免許を取ろう!」と言うことになった。

ここで、インドで免許証を取ろうとしている人のために(いないか)手順などを簡単に説明する。

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