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秋平のお隣さん事情。

拓が帰国し、店を回すのは基本的に僕だけになった。

毎日毎日、何かしらのトラブルが起こる、インドでのラーメン屋さん。今日はここに2つほど置いていく(書籍化の際には「インドでラーメン屋ブログ」を少しリライトして全て載せる予定)。

テーマは「お隣さん」

お隣さんその1。
拓がいなくなったので、もう一人僕と同じような位置付け(マネジメント業務)でインド人を雇おうという事になった。インドには未だ根強くカースト制度というものが残っていて、簡単にいうと下の人間は教育が不十分。うちのスタッフ「アッサムズ」なんかはその典型である。(今ではかなりレベル上げてる。)

なので、そのアッサムズよりは上のレベルの現地人を探していた。5、6人試しただろうか。本当に色々あって、全員辞めていった。

「明日、絶対10時に来い!」という約束に元気よく「イエッサー!」と答えて、平気で12時に来るヤツ。

珍しく時間通り来たなと思っていたら、2日目にいきなり「スマホ買ってくれない?」とおねだりしてくるヤツ。

クビにした1ヶ月後に、ズボンの仕立て屋として普通に布の営業にくるヤツ。

本当に様々いた。もう、一生分「人に教える」という行為を経験し、「失望」という感情を味わったと思う。

そんな中、今でもうちで働いてくれるマネージャーに出会った。トップ画像に貼ってある彼である。

彼は、秋平の並びにあるファミリーレストランのマネージャーをやっていた人である。彼に「貴方みたいな人材を探してるから、誰か友達がいたら紹介して欲しい」と頼んだ。その翌日、彼が秋平にやってきて「俺が働く!」と志願してきたのだ。

「え、気まずくないの?」なんて質問は愚問だったようで、全く気にしていない。インド人のジョブホッピング文化には今でも驚かされる。


お隣さんその2。
秋平の入っているテナント(建物)は2店舗入れるようになっている。建物向かって左手が秋平。右側が空きテナント。ある日、その空きテナントに新しいお店が入るという。大洪水の1ヶ月前に日本人経営のスパ&サロンがオープンしたが、大洪水の後、施術者さんがメンタルやられて帰国〜そのまま閉店となった。そのあとの店舗という事になる。

噂によると、チョコレートホリックという名のインドには珍しいイカした雰囲気のカフェになるらしい。おしゃれなカフェなんて、当時スタバくらいしかなかった(スタバがあるだけでも相当マシ)のに、うちの店の隣にできちゃったらミーハーな僕は「もうずっと入り浸っちゃう!」なんて思っていた。

着々と進む工事。

万力ってこんなにたくさん使うっけ?なんて小さい疑問はどうでもいい。「こんだけ散らかしたらちゃんとお前らが掃除するんだよな?」とか厳しいことも思わない思わない。早くおしゃれなカフェを。。。

おぉ!天井が板チョコになってる!おしゃれ!ぶら下がってる電気もいい雰囲気だしそう。早く、おしゃカフェを。。。

そしていよいよ看板の設置である。

おお〜なかなかデカくてインパクトあるじゃん!すごいね!インドの底力!と感心して裏に回ると…

おい、てめぇら何考えてんだ。うちの看板隠れてるじゃねえか。なんで誰一人として「あれ、これ隠したらダメなんじゃね?」って思わねえんだよ。てめえらの神経理解できねえよ。こりゃ戦争なくならねえわ。

これ、今見ても腹立つな〜(笑)

まさにNo Joke。



See you next No Joke...







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