見出し画像

修理業者との終わらない闘い

 幸せのハードルがガンガン上がって、インド在住日本人は、日本在住日本人よりも「幸せ!」と感じる回数が多くなることは、前章で述べた。

 しかしそれは、日本とは違い、様々な方面で制限された日々だからこそ為せる技。色々我慢してるんよ、みんな。本当にみなさんよく頑張ってると思う(何目線)。

 何が大変か、列挙したらキリが無いんだが、ここでは修理業者・工事業者について述べたい。インド在住者からの「そうそう!」って声が今にも聞こえてきそうである。

 インドでは電化製品がよく壊れる。インド全体なのか、それとも僕ら周りに多すぎたのかは定かでは無いが、めちゃくちゃ壊れた。冷蔵庫とかこの3年半で10台くらい壊してる。原因の一つに電流の不安定さが挙げられる。繰り返し起こる停電からの突然の復旧や、突然弱くなったり強くなったりもする。そのせいでスタビライザー(電流の流れを一定に保つための中間地点)をカマしたりするのだが、それでも壊れるときは壊れる。

 そこで登場するのが修理屋さん。チャカチャカっといじって「直ったよー!」と代金を受け取って帰っていくが、2〜3日したらまた壊れる。また直しに来て金を受け取って帰る。いやいや、これは絶対に完璧に直さずに帰って料金何重取りかしてるだろ、と思いつつも、他の修理屋なんて僕は知らないので黙って金を払い続けるしかなかった。

 結局冷蔵庫自体がもう寿命だったらしく、どうやっても直らなかったんだとか。ってことはやっぱり修理代は無駄払いだったということか。やられた。

 こんなことが、冷蔵庫以外に“エアコン”でも起こる。よくわからんのだが、どうやら“ガス”があるとかないとかによって、冷える冷えないが決まるらしい。よく分からないし、直れば良いと思ってるので、特に詳しくは知らない。

というよりこの際、直る直らないなんかどうでも良いのだ。

 ここへ来て、本末転倒なことを言い出して、みなさんも腰を抜かしているところであろう。僕は“直す直さない”に関しては何も言うつもりはない。じゃあ何に怒っているのか。それは、彼らの「やったらやりっぱなし精神」に対して。彼らは、修理をした後

 全く掃除をしないのだ。壁を破壊して出てきたゴミ達を、この状態のまま帰っていく。平気で帰っていく。なんでだ。全く理解できない。ただ、彼らの言い分も分からんでもない。と言うのも、インドはかなりの分業制。ここで、修理屋が掃除をしたら、掃除婦の仕事がなくなるだろう、と。

 確かに、この理論でいくならば、街中でもポイポイゴミを捨てていくインド人たちが多発している状況も理解できる。うーん、理解はしたけど納得はしてないと言う状況だろうか。

 いや、壁えぐりすぎでしょう。これ、器物損壊罪でしょう。ひどい。エアコンの修理するのにこんなに壊す必要ある?そんでなんでエアコンからコーヒーみたいな液体垂れてきてるのよ。おかしい。とってもおかしい。

 「掃除してから帰れ!」と言ったって「ホウキは?チリトリは?」と、当然のように持ってきていない。んー、確かにあなた達は修理屋さんだから、ホウキとかチリトリを持ってきていないってのは納得できてしまう。悔しい。

 ただ、修理屋の中で「ドライバーある?」とか聞いてくる奴がいる。いや、工具の中で一番メジャーなドライバー持ってこない修理屋いる??どんな修理でもドライバーは使うでしょ。うちにドライバーなかったらどうするつもり?これは、納得もできないし、理解もできない。

 この辺の問題には、世(チェンナイ在住)の奥様方も結構遭遇するらしい。やはり、家にいる時間が長いから、この辺の対応をせざるを得ないのだろう。本当に大変だと思うが、これを乗り切れば、人間レベルが上がると思って頑張ってもらいたい。




See you next No Joke...

戴いたご支援金は書籍化するための費用に遣わせていただきます!サポートよろしくお願いします!