呟きもしなかった事たちへ_No.57(2024年2月号)

※コンセプトは創刊号をご確認ください。ぼーっとする文章が続きます。バックナンバーはこちら索引もあります。

アース製薬のネズミ退治薬「デスモア」、名前が良すぎる。

今月も、呟きもしなかった事たちへ。


新しいタイポ

業務上のメールで、誤変換だとか、打ち間違いとかはある。「御認識」が「誤認識」とか、「よろしく尾根ギアします」とかは、まぁもう慣れた。

分からないのが、携帯電話で返事が打てるようになってからの、「予測変換で違う単語が出てきたとき」だ。先日はおそらく「明日には発行かと思います」が「明日には羽田かと思います」になっていて、書類が出てくるかと思ったら国際空港行きになったのかと思ってかなり悩んだ。もはやこれはタイポではなく頭文字クイズだ。

綿棒

個包装になっている綿棒は、真ん中で袋が破けるものと、左右どちらかの端の方で破けるものがある。綿棒を使うようなタイミングでは眼鏡をはずしているので、ド近眼からするとちょっと困る。

ただ、この差が大事な人もいるのだろう。端の方で破けると便利な人と、真ん中で割けると便利な人がいる。世の中は奥が深い。とはいえ、誰かが何かに拘っていて、それを全て認識したら、優しくなれるかわりに頭がパンクするのだろう。なんとなく興味を持ったものに、興味を抱けばよい。差し当たって綿棒はこれくらいの認識でよい。

小籠包再び

前回驚いて書いていた「小籠包に胡椒をかけるとラーメンの味になる現象」、もう知ったあとは自在にできるというものだ。先日ローソンで冷凍の小籠包があったので購入し、家飲みの最後のつまみにした。ちゃんと想定通りにラーメンの味になり、締めの感じも出せた。偶然得た知識で上手くやれている。

血肉にするためにnoteに記録している。

誇大広告

エルダーフラワーというハーブがあるが、名前が強すぎると思う。RPGだったら巨木系のモンスターだろうという名前だ。あろうことかエルダーフラワーのシロップというものがある。どう考えても100年生きた草の花からしか取れない蜜の様な響きだが、なんとエルダーフラワーは一年草であるし、エルダーフラワーシロップは単に煮詰めただけのものだ。エルダーと名乗っておいて一年草!?そんなことがあるのか。和名はセイヨウニワトコというらしい。ニワトコ。急に安っぽくなった。

福寿草という花も随分言うなという気がする。お前ただの冬に咲く花だろ。まぁ多年草なだけエルダーフラワーよりはましか。

花柄

ではなくボタニカルアート、というらしい。なるほど昨今の(特に男性向けの服における)草木がプリントされたデザインを「花柄」と書くと語弊があるというか、イメージが違うケースもあろう。確かに花の柄ではあるのだけれど、「花柄」というと柄のイメージが古くなってしまうのでボタニカルアートという。そうかもしれない。

同じ概念で語るには性質が変わってきてしまったものに新しい名前を付けることもあるのだ。ロックミュージックやメタルの分化は正直良くわからないことも多いが、これらにも同じことが言えるだろう。同じ言葉を使い続けないことにも意味があると認識しないといけない。

貧乏性

鶏ひき肉を買い物かごに入れた時は、三色そぼろ丼を作るつもりだったのだ。そのちょっと前にはほうれん草もかごに入れていた。

だが、気が付くともやしを買いに野菜売り場に戻ったついでに、ゴボウとニンジンの千切りパックを買ってしまっていた。鶏ひき肉が入った金平の方が栄養価が高いお弁当になるという考えがよぎってしまったし、その結果少し余ることになる鶏ひき肉を団子にしてうどんに入れれば夕飯になることも計算に入ってしまった。

豊かさを捨てている。戒めろ。

夢を解く

1月に高熱を出して一日寝込んだ。寝込むと言っても、そもそも時間帯としては昼寝な上に、体が熱いので1時間前後で目を覚ますことを繰り返していたわけで、その間何度も同じ夢を見た。

夢の話をするのは退屈なのだが話の都合内容に触れると、ある計算を任されるも、ホワイトボードで計算していてもなぜか永遠に正解にたどり着かないというかたちの悪夢だった。

だが、何度も繰り返し目覚めては夢を反省していくうちに、原因が特定されて行く。ホワイトボードの中にマウスカーソルのようなものがいくつかチラついていた気がするなと思いながら再び眠ると、まさしくそれが数式にぶつかるたびに途中の数式の数字が動くことを次の夢で発見し、これが正解にたどり着かない原因だと気づいた。次に起きて水分を取っている時に、このマウスカーソル郡の動きは、寝る前に布団の中で見ていた配信のゲーム「Golf it」(複数人で同時にパターゴルフができるゲーム。自分の珠で人の球を動かすことができ、カップ周辺でビリヤードのような乱闘になることもある)であることに気づく。そうなれば怖いことはない。次の夢にて数式とは別のところにある穴(やはりゴルフだったのだ)にマウスカーソルを流し込んでいくと、果たしてマウスカーソル達は消え、数式はブレなくなり、正解を導き出すことが出来た。正解を導いた後は二度とその夢を見ることは無かった。

夢って解けるんだな。



↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。