呟きもしなかった事たちへ_No.5(2019年12月号)

※コンセプトは創刊号をご確認ください。ぼーっとする文章が続きます。バックナンバーはこちら

師走だから忙しいのではなくて、締め切りが近い事が忙しさを生んでいるのだと思う。年の終わりを締め切りにしなければ良いだけなのだが、しかしそれこそが暦の役割か。

今月も、呟きもしなかった事たちへ。

ロボ

会社のシュレッダーは、粉砕した紙がいっぱいになると

クズガイッパイデス

と出る。すごく社員に対して辛辣だなと思う。まぁ満杯になっても袋を交換しないまま放置した社員をクズと言いたい気持ちは分かる。自分がシュレッダーならなおさらだろう。いっぱいはいないから安心してね、と思いながら袋を交換する。

そういえば、大学時代の生協のコピー機は、紙がなくなると

ヨウシ、ホキュウシテクダサイ

と表示が出て、なんとなく「ようし!補給してください!すぐにまたコピーを再開しますよ!」というフレンドリーさを感じていた。

心を通わせていく。ロボと。

蕎麦屋の看板で「生蕎麦」がよく「きそば」と書かれているのを見るたびに、モヤモヤとした気分になる。

元から「き」という音で「生」という意味のやまとことばがあった結果、「生」の訓読みとして「き」がある…のではなくて、単に字が似てるから訓読み「風」に「き」と読み始めただけなんじゃないか、と思ってしまう。

これ伝わりにくいな。大丈夫か?

疑惑

忙しく仕事をしている中(当然疲弊している中)、想定外の事や相手の好意的でない反応に対して、とにかくイラッとする事はある。

しかし、家に帰って酒を飲んでいるうちに心に余裕が出てきて、「まぁあの人にもこういう事情があるのだろう」とか「あの人はクズなのではなく、今の仕事が合ってないのだろう」などと何となく許す気になったり、許せなくても理解できたつもりになったりする。

良くある話と思っていたが、実はお酒を飲まないと心が広くならないし、違った目線から物事を見ることも出来ていないという可能性もある。これは言い換えれば「お酒を飲んでいない時はイライラしやすいし思考能力が低下している」という事なのではないか?

…低度のアルコール中毒の可能性がある。疑惑だ。

家に帰ってきたことによるリラックス効果でありアルコールは関係が無い、という事を示せばいいので、イライラして帰ってきたときにアルコールを飲まないで落ち着けるかという実験をしてみればよいのだろう。しかし、イライラして帰ってきたときにアルコールを飲まないという実験は非人道的なので検証は不可能である。

…イライラして帰ってきたときにアルコールを飲まない事を非人道的と言いだしている時点で、疑惑は再燃している。

ポケモン

ポケモンやってます。もう何周もしてます。めちゃくちゃ面白いですね!

しかしやっているのは剣盾ではなく青。それもIGT(セーブ時間)での最短を目指しつつリセットは禁止というRTAもどき。ポケモンはRTAとしても人気がある作品だが、ポケモンRTAは良く練れば練るほどタイムは伸びるし、練る時の自由度が高い。

正直、最近のゲームはプレイ時間が長すぎて困っている。何十時間とプレイは出来ない(ポケモン青の2時間半オーバーも無理なのでセーブを挟んでいる)。旧作ゲームのRTAなら、通勤中や昼休みにチャートを練って家でプレイという形で、実プレイ時間を短くしながら気分転換の時間を長く出来る。休みの日も、家で一日ダラダラしていると良くないと出掛けるようにしているが、出掛けるとsteamの最新ゲームができないという問題も、旧作携帯ゲームは解決してくれる。

結果的に2019年の年の暮れにもなって、カバンにゲームボーイアドバンスSPが入っている。

胡椒

忙しくしていると家事に余裕がなくなり、ついに胡椒を切らした。買い忘れ続けたのだ。

毎度キッチンでそれを思い出し、献立を和食に切り替える。早晩、味醂も味噌も切らすだろう。

引っ越しチャンスだろうか。

腕時計

スマートウォッチを貰った。携帯電話をコートに入れっぱなしでも通知が来るので助かる。

ところでこのスマートウォッチ、常に時計が表示されているわけではなく振動を感知して表示するシステムなので、時間を見ようとすると手首を内側にクイッと回す必要がある。これが何と無しに、手慰みとして良い。手持ち無沙汰の時にクイッと回して時間を見てしまう。ハンドスピナーみたいなものだ。

子供っぽい自覚はある。

変化

11月後半から今日まで、この「呟きもしなかった事たちへ」以外にちゃんとしたエントリを全く書けていない。思い切って埋め草で過去の自分のwebページからコピペしてしまえと思ったのだが、読み返してみると思ったより使えない。

Noteと当時のページとの、インタフェースの違い、コンセプトの違いがある。そして何より、自分の違い。

先日、Noteの文章を読んでくださっている方から

「読んだ文章の内容を覚えてても、また読む事がありますよ。文章が読んでいてすうっと入ってくる感じが面白いので。」

と言われた。凄くうれしかった。だってそれはもう、ただの文章ではなく、歌ではないか。

やったね。

↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。