呟きもしなかった事たちへ_No.24(2021年6月号)

※コンセプトは創刊号をご確認ください。ぼーっとする文章が続きます。バックナンバーはこちら

ぼんやりしていて、会社の自販機でボタンも押さずにSUICAをかざして首をかしげていた。ぼんやりし過ぎだ、

今月も、呟きもしなかった事たちへ。

索引

索引を作った。前にこの企画で書いた気がするのでリンクを張りたいのにいつ書いたか思い出せない、という事が多かったせいだ。

アーカイブ化すると便利なんだよなという事は仕事でもプライベートでもよく思うのだけど、アーカイブ化する行為自体は面白くないので(仕事でもプライベートでも)手をつけそびれる。アーカイブ化するだけで面白い状況があればいいのだけれど。そういえば会社でアーカイブ化する時にやたらにきれいなエクセルを作るおじさんとかいるけど、あれもアーカイブ作業を楽しくしたいという努力なのだろう…。

ゆで卵みたび

以前、フライパンで作るゆで卵のバズレシピの話を書いた。フライパンに1センチ程度の水を張るやりかたで簡単に茹で卵が作れるが、そんなものが2020年まで一般化されずにバズるのが不思議だという話だ(詳しく読みたい方はこちら)。

最近、「別に1センチの深さに水を張るの、フライパンじゃなくてもいいのでは?」と思って小鍋で作るようにして、何の問題もなく上手く出来た。「小鍋にたっぷり水を入れてゆで卵を作る(昔の常識)」→「フライパンに水を1センチ程度張って作る(バズレシピ)」→「小鍋に水を1センチ程度だけ張って作る(自分流)」という展開なのだが、こうなるとなぜバズりレシピがわざわざフライパンを指定していたかが分からなくなってくる。もしかして目新しさが必要だったのだろうか。レシピまでもバズり目当てで余計なことをするようになるといよいよ物悲しい気はする。

それ以上に、ゆで卵の殻をむく時に考え事をしすぎだ。索引のおかげで知っているが、ゆで卵の話をするのは2019年9月、2020年10月以来3度目である。

早起きの遺伝

GWは結局毎日6時から7時の間に毎日起きた。会社員のクセが完全についてしまっているのもあるが、思うに胃腸が弱くなったことも理由ではないかと思う。仕事してないので疲れ切っていないのに、酒を飲んで腸が弱っているので、敏感に起きてしまうのだろう。

思えば父も早起きの人で、土日も早くから起きて犬の散歩に出かけていた。父も胃腸が弱かったように思う。母は割と遅くまで寝ていた。現在我が家(夫婦)も起きる各々の時間に関してはかつての実家と同様で、ただ犬がいないので僕はnoteを書いたりブラウジングしたりしている。遺伝…と言いたいが母の血と嫁の血は関係がない。ではこれは一体何か。

ビーチバレー

大抵のスポーツがそう言ってしまえばそうではあるのだが、ビーチバレーについては、「なんでそんなマジになって競技化したの!?」という思いが強い。バレーボールという既存のスポーツがあって、何故かやたらレジャー風味を付け加えて、そこから改めてのオリンピック競技である。

実際やってみたら異なる面白さがあったのは事実だろう。通常のバレー選手がオフシーズンにやっていたなんて話もあるので「マジ」にやってみたら、という所か。

それにしても。

Wikiで適当に調べてみると、やはりビーチレジャーとして作られたものであるという。2人制にバランス調整したのはフランスのヌーディストビーチでのレクリエーション大会が発端、そしてビーチバレーが流行ったのは1950年代のTVショーでの美人コンテストとの絡みなどがあるそうだ。よくこのテンションでオリンピック競技までのし上がったな…というのが率直な感想だ。

卵再び

なか卯の卵無料券(写真を撮り忘れていたが、こちらのブログに画像があった)には、下記の文言がある。

使い方色々
和風牛丼にかけたり、うどんに入れて麺にからめたり、親子丼に追加して濃厚な卵を感じたり

嘘だろ…!?とも思ったが、親子丼に追加して濃厚な卵を感じるという食べ方があるらしいのでやってみた。親子丼に無造作になか卯の濃厚卵を落とす。これが凄い。分け入っても分け入っても黄色い卵、種田山頭火。なにせ親子丼の具がめくれると卵かけごはんなのである。悪くは無い、味は良い。もとよりなか卯の親子丼は結構しょっぱいので卵を足しても味の濃さに問題はない。しかしそれ以上に「こんな事していいのか!?」と思う卵の濃さだ。これはすごい。物量だ。

ところでなか卯は下の記事で「あと半年は行かない」と言っていなかったか?という熱心な読者がいるかもしれない(いたら嬉しい)。

そもそもこの記事が2年前の話だが、この時怒っていた原因が解決したようだったので、まぁ一度行ってみるかと行ってみた次第である。無事解決されていたのが確認できたのでなか卯は解禁である。実に2年かかった。原因についてはここでは触れない。

(時間)旅行

ドライブイン七輿に行ってきた。ラーメンやトーストの自販機が残っていて有名なところだ。

画像1

昭和の香りと言われるものが確かにそこにはあった。僕らはしょせん観光客なので、言われるがままの昭和を堪能した。やや伸びた麺の自販機ラーメンを食べ、熱々の自販機トーストを食べ、レトロゲームをやって、Hi-Cを飲んで帰ってきた。実は運転手は別の人だったので、角瓶をカバンに忍ばせていて、Hi-Cに入れて飲んだ(Hi-Cのやっすいオレンジゼリーみたいな味がモロゾフのオレンジゼリーくらいの味になって面白かった)。楽しかった。

だが、昭和だのノスタルジーだのと言っても、現実としてドライブイン七輿は現役として令和に存在している。お昼を作るのが面倒だった一家がサクッとラーメンだけ食べに来たりしていたし、駐車場には近所のおじさんたちがたむろしていてずっとタバコを吸いながら世間話をしていた。近所にラーメン屋もコンビニのイートインも喫茶店も無いから、当たり前の話ではあり、ここで生活をする人たちがいるのだ。つまりここは、老舗ではあっても本質的には「古い」訳ではない。自販機の銘柄が新しかったことや、ゲーセン部分ではFelicaが使えた事を忘れてはいけない。僕たちはタイムトラベルをしたのではなく、旅をした(=自分が住んでいるところとは違う「今」へ行った)のだ。

トマト

昨年は食べなかった冷やし中華を今年は食べた。それも5月に。

冷やし中華の袋麺、5月から売られているなぁとはずっと思っていた。毎年「何だか早くないか?」と思っていたのだが、今年はそれが何かヒットして手に取った。

恐らくは冷やし中華そのものへの興味より、トマトを日常的に買うようになった事が大きい気がする。普段飲む酒がビールからハイボールやウーロンハイに変わり、冷やしトマトが食べやすくなった(冷やしトマトってビールには合わなくないですか?カプレーゼとかなら分かるけど)。それでトマトをよく買う事になったのだが、そうすると冷やし中華の袋めんの使いやすさが上がった。僕が手を取ったのは、そういう事なのではないか。

多分、こういう変なリンクが自炊食生活にはあるんだろうな。他にも何かを変えた瞬間買うようになるもの、ありそうだ。

この記事でも使っているが、索引、便利なんです。気になるタイトルを発見してください。




↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。