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「ひとよ」を観ました。

以前に劇場で予告編を見て気になっていたけど結局見られてなかった映画、Netfixで配信されていたので見ました。

物語は家族の再生の物語。3人の子供を救うために夫を殺めた母親が約束通りに15年後に戻ってくる。壊れた家族は再び家族として歩むことができるのか、というお話。

完全に自分用メモなので何のこっちゃだし、かつネタバレかもしれませんが、素晴らしい映画だったので記録しておきます。

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・過去(15年前)と現在が何度か交差するなかで、その2つの時間軸の見せ方がとても効果的だと思った。過去と現在、同じようで違う景色、同じようで持つ意味が全く異なる行為。

・家族がかつて営んでいたタクシー会社。その現在の従業員たちの存在がよい。やけに情に厚いようでいて、軽やかに主人公家族4人を支えている。重いテーマながら最後まで暖かな熱量で見ることができるのは、この従業員たちの存在が大きい。

・タクシーの無線の使い方。離れそうな心をギリギリのところで引き留める道具。これもとても効いているなと思った。

・田中裕子さんの存在感。映画でもドラマでも「ザ・田中裕子」というキャラクターなのに、そのぞれの役割をきちんと演じている。どういうこと?役に憑依するというより、役のほうが田中裕子に憑いている。

・松岡茉優さんの安定感。つらい過去を受け入れて飲み込んでいる哀愁を漂わせている。そして鈴木亮平さんも改めて素晴らしい俳優さんだなと。彼が一番感情が高ぶるシーンでは涙が止まらなかった。

いい映画を観ていい週末でした。おしまい。

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