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シンガポール イーストの住まいへ Jan18

雨季と乾季という、二つの違いしか体感できないシンガポール。
チャンギ空港は相変わらずエアコンが利いており、不快感ゼロのおもてなしは相変わらずお墨付きだ。

インフラ整備のスピードにおいては日本と雲泥の差をつけて突き進むシンガポールはコロナ禍で全力を尽くして「無人化」と「無駄の省略」を省く為に一新。効率化の速さが
が十八番の恩恵は至る所で見られる。

以前は到着前にICA(入国管理局)に対して入国申請書を手書きしなければいけなかったのだが、現在(2024年1月)は事前にHPから必要項目(滞在先住所や連絡先など)で自分が無害な人物であることを証明しこの国に害を及ぼさないという誓約をしておくことが必須だ。
すべてはオンライン化されており、万が一、到着後にうっかり忘れていた、となると、到着ロビーで足止めを喰らい、備え付けのデバイスにいちいち入力してからでないと入国審査ゲートを抜けられない。これを済ませておけばよほど怪しい経歴がない限り、自動ゲートをパスできるだろう。

なぜここをちゃんと書くかというと、私は入国審査システムが進化していたことをまったく調べていなかった。
能天気に到着してから気づき、アラブ人観光客ともみくちゃになりながら空いているシステムをあたふた探して手続きをしたからだ。(着陸前にアナウンスで知った)よくあるあるなのだが、壊れているモニターもありデバイスの争奪合戦に巻き込まれてしまい、余計な時間を取られてしまった。

ここは到着ではなく出発のセキュリティポイント。日本と違い完全無人化。手が荒れて指紋が判別つかない…などのトラブルがなければあっけないほどスムーズだ

チャンギ空港で私を出迎えてくれた友人と感動のハグ。彼女の宅に行き、荷物を下ろしてまずほっと一息ついた。
ここはシンガポール島の東海岸に近いイーストコースト。マリーナベイ・サンズまではタクシーで15分位の場所にある。

後のノート #プラナカン文化  で詳しく書こうと思うが、イーストコースでも
Joe Chiat Road (ジョー・チャット・ロード)を中心とする地域は、プラナカンという、中華系(華人)とマレー半島一帯の女性が結婚し、
中華系文化
マレー文化
ヨーロッパ文化
これらを取り入れた独自の生活文化を作り上げた人々が多く暮らしていたエリアである。

独特なショップハウスのカラフルな色合いが新旧混ざり合っていて可愛いため、怪しげな界隈というこれまでの印象は随分変わった(少なくとも昼間は)。
今では人気のスポットでもある。そこから遠くない閑静な住宅エリアに彼女の家族一家は1960年代からずっと住んでいる。(友人はインド系シンガポール人でありプラナカンではないのでこういう作りの家ではない。)

プラナカンハウス(ショップハウス)の街並み。修理を繰り返しながら、その都度、壁面の色も綺麗に塗り替えられる。

彼女のお宅にお世話になるのは2度目だ。一度目は2019年。訪問したのは私1人ではなかったから、2人きりでゆっくりと話をすることはできなかった。
今回は、私が日本で仕事で疲れ、悩みなどを初めて腹を割って打ち明けた時、私の好きなアートイベントが沢山あるから来ないか、と誘ってくれたのだ。

決まってからは全ての計画が早かった。
彼女があれよあれよというにスケジュールを組んでもらうのにこちらは身を預ける、という心づくしの手配にただ感謝するばかりだ。
全ての日本の友人たちと会うことはできないけれど、比較的今は安価でこの国に来られるようになったのだから、時間さえ作ればなんとかいずれまた来られるだろう。

今回の旅は、大切な友人と会う事、そして大好きな芸術で感性を豊に、整えることが目的だ。私は大切な長年の友人と会うことが一番の楽しみだったので、よほど大切な約束以外はあえて予定を空けておくことにし、自由にシンガポールで時間を過ごそうと思う。
華やかなオーチャードrdは、ショッピングが目的ではない今回の私の旅には全く関係がない場所だ。いつ訪れても広い歩道は観光客とデートする地元っ子で一杯だ。とはいえ、一方通行の車道を挟み、それと同じ位の歩道がまっすぐに伸びる広い一本道なので、渋谷の109辺りと比べると、カオスな混雑ではない。
バス停も一方通行用に設置されているだけなので、反対方向のバス移動をしようと思うなら、脇道へ入り、並行する別のルートを探す必要がある。バス移動する時に悩まされるのがこの問題。何しろたいていいつも炎天下か急な大雨だったりする天気なので、反対方向のバス停を探しに全く別の道路まで歩くのは正直うんざりするところ。

私のフライトScootの持ち込み荷物の制約のおかげで、衝動買いは厳禁だ。
どうか無事にチェックインできますように、スマートに、身軽に帰国しないと、という自分への強い戒めはしっかり課してある。
少なくとも食べる誘惑なら自分の体重が増えるだけだから、飛行機搭乗に際して重量オーバーで搭乗拒否されはしないと思う。

市の中心に位置し、広大な面積をもつ植物園(Botanical Garden) は本当は一番行きたい場所の一つだったが、雨が続いたこともあり、結局今回は叶わなかった。私は以前、毎朝運動のために植物園へ足しげく通っていたこともあり植物園はとても思い入れがある場所だ。
ユニークな歴史をもつこの植物園のトピックは沢山あるので、これから書いていく#シンガポール植物園 編にて。

*ちゃんと準備してから入国しよう。
シンガポール 入国申請システム https://www.ica.gov.sg/



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