災害時にSNSが劇場化する

先日のJANOG48で「災害時にSNSが劇場化する。通信量から災害の程度が大きいほどその傾向が強いと見て取れる。避難の遅れにつながるのではないか」との懸念が示されました。
もっともなことだと思います。SNSなどCGM(消費者生成メディア)はこの課題への取り組みが求められるようになるかもしれないです。

この件について少々調べていたら、2000年の有珠山噴火の際の北大 山本強先生の記事を発見しました。

20年以上前のこちらに「劇場化」の懸念について触れられていて、山本勉先生の先見性に驚かされます。こちらでは「テクノロジの進展」をきっかけとして取り上げていますが、いまやコモディティ化が主因になっていて、解決をいっそう難しくしているように思います。
テクノロジで解決しようと試みるのがエンジニアリングの矜持だと思いますが、こうした「社会」的課題にどこまで切り込めるか…。

余談ですが、このときに「usuzan.net」というネットワーク(ドメインと言い換えても良い)が立ち上がり、私たちも初期構築に関わりました。
JANOG48でもこうした「横串のネットワーク」について触れられていたように記憶しています。
そのあたりをいずれ整理してここにも記しておきたいと思います。

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