転職エントリ

以前から書きたいなと思っていた転職エントリ。
転職半年後のフォローアンケートってやつに先日回答したこの機会に振り返ってみてアーカイブとして残そうと。
で、あわよくばどなたかの参考事例の一つになったらうれしいなと。
ただ、個人の特定ということは避けたいので、情報には一部フェイクを入れています。
"参考事例とする"という目的から離れない範囲で。


ダイジェスト

・30代中盤で転職エージェント2社を利用して1か月ちょっとの活動で転職
・東海圏(ただし名古屋ではない) → 大阪
・開発がメインキャリア、品質保証実務経験1年 → 業界違いの品質保証
・収入 年収ベースで1~2割増, ホワイトな職場で転職してよかった
・業界経験ほぼ0, 業務管理能力が要求される


本人の概要

工学部 化学系 → 修士修了
転職活動期間中 36才


前職キャリア概要

新卒で入社した化学系の製造業(数百人規模)
製品開発 10年以上(内2年程度アメリカ駐在)
品質保証 1年

現職

自動車関係の製造業 (数万人規模)
品質保証

前職、現職共に100年前後の歴史がある日系(外資ではない)企業です。
自身のキャリアとして最も長い製品開発ではなく
品質保証で職探ししました。
そのあたりは転職条件の項に書きます。


転職の動機

結婚です。
当時、僕は東海の田舎, 配偶者は関西で働いていましたので
結婚して一緒に暮らすために"僕が転職して関西に行く"ということを相談して決めました。
女性が田舎で転職先を探すよりも、僕が関西で転職先を探す方が圧倒的にチャンスが多いと考えたためです。


転職条件

主に以下の条件を設定して職探しをすることにしました。

1. 勤務地: 関西(大阪全域、京都西部、兵庫東部)
配偶者との同居が目的なので、お互い通勤できるところに住むのを一番の目的にしました。
なので配偶者の勤務先である大阪を中心に。

2. 職種: 品質保証(製造業)
転職先のある程度の将来性と、自身のスキル、キャリアを活かして、その後も成長できることを考えた際に、品質保証でスキルアップとなると自動車関係、医療関係のメーカーかなと考え、その辺りを中心にしましたが、それ以外も含めて幅広に応募しました。
前職の同業となると、"退職時誓約書問題"(3年以内には同業他社に転職しません等)もあり"憲法で職業選択の自由は保障されている!そんな誓約書は無効だ!"など、諸説あると思いますが、僕自身は円満に転職したいという希望を優先し、業界は変えることにしました。

3. 年収: 前職同等程度
もちろん収入は増えた方がいいけど、ある程度キャリアチェンジとなる点、生活拠点を移すことが大目的という点、それぞれを考慮して収入面の目標は現状維持としました。


利用した転職サービス

エージェントを経由し転職活動をしました。
前職の人事に入社年次が近く、話しやすい人がいたので、世間話的に"採用にはどういった媒体使っているの?"と聞いてみて
"エージェントだね、いちいち自分で求人に対する応募票を見てる時間がない。"との情報を得て、エージェント使うことに決めました。
と、いうのも、もともと前職にはそれほど不満がなく似た職場に就けたらなと考えて、同様の職場にたどり着ける入り口は?と考えたのが主な経緯です。


転職活動開始から内定まで

エージェントサイトへの登録から1か月ちょっとで1社から内定(現職)をいただけました。
ダイジェスト的にはこんな流れ。
・登録
・エージェントと電話面談
・職務経歴書作成
・求人票をみて応募
・書類選考が通れば面接の日程調整
・履歴書はPC作成
・遠方なので1日に2件面接の予定を入れたりしてやりくり
・WEBでSPI的な試験を受けるパターンもあった
・応募から1か月くらいで1社から内定(そこで即決した)
・雇用条件確認、内定受理

その会社に決めたのは面接の際、必要とされる感が感じられたから。

品質保証の求人に応募するけど品質保証の実務経験が1年ということから(ほぼキャリアチェンジ)書類選考で落ちるのがほとんどでした。
30社以上エントリーして、面接に進めたのは3社。

僕の経験したケースでは面接の際に、当日履歴書と職務経歴書(エージェント経由で事前提出もしている)を持参することを求められました。履歴書、僕はA3プリンター買って履歴書フォームをネットで探して、自分で印刷したものを持参しました。履歴書手書き問題、僕は1社もその点は問題になりませんでした。
・読みやすい
・提出した履歴書を手元に残せる
・フォームも自分でアレンジも多少できる

などなど、いいこと多いです。

3社のうち2社は最終面接まで進み、うち1社が現職で他方は最終選考の結果待ちの段階で辞退しました。(現職内定いただけたため)
書類選考通ったもう1社は、1次面接の印象で、そこで働くイメージができず、面接後エージェント経由で辞退しました。

書類選考で、落ちる(不採用通知が来てお祈りされる)、通る(面接もしくはWeb試験に進む)パターンの他に、以下のケースがありました。
・希望年収の問い合わせが来る
希望年収については、エージェントのアドバイスも受けたうえで希望年収を素直に回答しました。次に来た先方からの通知が、"希望の年収は保証できないが評価制度上すぐ上がるから受け入れる or その希望年収に見合う分を選考の過程でアピールする"これに同意できるなら選考に進むようにという趣旨でした。これは辞退しました。

・他の求人票(その会社の他の部署の募集)への切替を提案される
他の部署を提案されたパターンはOKの内容で回答しましたが、また別の部署を提案され、、、と数回続き、結局辞退しました。

内定連絡の際、雇用条件通知書というものも送られてきました。その際、場合によっては待遇面での交渉とか、できるらしいです。エージェントを利用して転職活動する大きな利点が、この待遇交渉を間に入ってやってもらえることです。

ではあるのですが、期待していた待遇、というか年収より明確に高い額で雇用条件を出してもらえたので、エージェントに交渉を頼むこともなく、即決で内定受けることにしました。志望度合いも高く設定していましたし、面接でも非常に印象よかったので、文句なしでした。


退職交渉

内定連絡をもらった翌日、直属の上司に時間をもらい退職の意思を伝えました。その際担当している業務の書き出しと、引継ぎ計画のリストを簡単に作成して持っていきました。
その日の内に事業部長面談、翌日には人事部長面談を実施。
週開けて社長面談、と、なかなかなスケジュールでした。
面談の内容は引き留め、とはいえ退職理由は"結婚"なのもあり
いろいろ言われても、退職の意思を示して了解を得ました。

エージェントとしては退職に関する決裁者の了承を得た段階で、内定受理の連絡をするルールとのことだったので、僕のケースでは社長との面談で了承を得たところで内定受理で採用確定となりました。
エージェントからは"強い引き留めにあっても心を強く持って"と、すごく励まされました。
エージェントさんのお仕事的にはそうですよね。


業務引継ぎと年休消化、引越し

引継ぎ計画に沿ってところどころ上司と調整しながら、社内のお世話になった方々にあいさつしつつ、3週間程度で業務引継ぎを進めました。
年休を完全に消化することにはなりませんでしたが、引継ぎ完了後、3週間程度は休みを取得できました。
その年休消化の間に、新居を決めて、引越し等々を済ませました。
ほとんどの家具家電は新調したので、それを決めることと受け取ることに日数がかかって大変でした。
(やー、ほんと、年度末の異動でばたばたと引越しされる公務員の方々とかほんとすごい、僕には無理)


入社準備

内定承諾書の送付とか、そのあたりの書類関係は割と集中してやるだけでしたが、地味に手こずったのは健康診断。
予約が取りにくく、必要な期日までに結果を受け取るハードルが高かったです。これは入社前手続きの書類届いたらすぐやるといいと思います。
結論的には、その会社のおすすめするところ(提携先)にするともろもろ楽、ということを学びました。
引越し前に地元で探そうと、何件か電話しても予約が取れず、結局提携先に電話したら即取れました。引継ぎが落ち着いてからやろうと思って油断しました。
これを読んでくれている方で、これから転職、という方、参考にしていただけたらと思います。


退職金

退職金としてまとまった金額がもらえました。"退職金 相場"とかで検索して出てくる感じから、会社規模、勤続年数、自己都合退職、とか考慮して納得感ある金額でした。
ただ、今回の転職で退職金をもらったことで、定年退職するであろうタイミングでの退職金は目減りするので、この退職金どうしたらいいのかと考えて、資産運用することにしました。
その辺りは別途記事を書こうと考えています。


入社~半年 雑感

転職してよかったなと思っています。
現職、採用面接の際にも思っていましたが、人がいいです。
あと、古い日本企業という体質を持っている中で実現可能な範囲でトップクラスにホワイトなのでは?って思っています。
仕事も品質保証にキャリアチェンジでしたが、自分に向いているなって思えています。ただ、やはり業界違いなので、現職の業界で当たり前のことがわからない、同業界からの転職組からは明確に知識が劣る、等問題はあります。とはいえ、それでも採用してもらえているので、そこは仕事しながらキャッチアップしていきます。逆に、そうでない部分では業務管理のスキル、海外経験、他業界を知っている強み(この業界"当たり前"ここがおかしいということに気づける)、その辺りの能力は求められているなと思えますし、活かせているように感じています。なので、仕事は現状トータルではとても充実しています。

配偶者と一緒に生活できるようになり、仕事も充実して、収入も増えたので、かなりいい転職になりました。


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