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素人がリモート合奏で指揮を振らせていただいた話⑤(まとめ)

いよいよ最終回となりました。たぶん最終回です。

前回までは、指揮動画をやるきっかけから、完成までのお話をしました。
前回の記事はこちら。

今回は、リモート合奏に指揮を導入することで、何か変化はあるのか?それはなぜなのか?を自分なりに考えてみようと思います。また、今後リモート合奏で指揮をやってみたいと思う方のTipsもまとめられたらと思います。
※まだ考えていません、書きながら考えます。

もちろん、最終的な目的や、こうなったらいいな、という理想は、参加者の皆さんが「楽しいな」「オケやってるっぽいな」と思っていただくことですが、それとは別にとても気になったので、奏者の方々にアンケートをお願いしました。

アンケート内容と結果

アンケート内容

アンケート内容は次の通りです。

リモート合奏で指揮動画を導入してみましたが、編曲の意図の伝わり方とか演奏の変化とかの感想として近いのは…

1.演奏が変わった(変えられた)
2.編曲の意図がわかった(演奏はあまり変わらない)
3.テキストの方が編曲の意図がわかりやすかった
4.その他(もしよろしければリプ欄へ)

アンケート内容

募集期間は5月6日から2日間くらいです。
(もちろん指揮の未熟さやわかりづらさには盛大に目をつぶっていただいて投票していただきました……!ありがとうございました!!!)

アンケート結果

結果はこちらです。

アンケート結果

12人もの参加者様が答えてくださってる……!!!!
ありがとうございます!!!こんな自己満足な疑問にお答えいただいて大変恐縮です……!!!!

ちなみに私は投票していないのですが、するとしたら
2)編曲の意図が分かった(演奏はあまり変わらない)
に入れていたと思います。

大変申し訳ないことに、編曲者様がこう弾いてほしいというのを一番近くで詳しくお聞きしたにもかかわらず、単純に技術不足で演奏を変化させることはできませんでした……最大限頑張りましたがクリアな音を出すだけで精一杯でした(汗)

エクスキューズについて

というわけで、このアンケートは正式な調査ではなく、とても簡易的なのでエクスキューズ(というかただのツッコミ)が多々あります。

  • 指揮導入前と後で演奏を提出したのは数人のみである

  • ほとんどが第三者による評価ではなく、あくまで主観的な自己評価である

  • 定量ではなく定性的な感想によるものである

  • 全ての質問において、編曲の意図がわかったということを前提としている

  • 「編曲の意図がわからなかった」という選択肢が入っていない

  • テキストの方がわかりやすかった方のために演奏が「変わった」「変わらなかった」の設問を用意していなかった

などなど……もう、ツッコミはどうぞ心の中に秘めていただけると幸いです;;(こんなにお答えいただけるならもっとしっかり選択肢考えればよかったです!!)

主催様からのコメント

ここで、主催様からも感想をいただけました!ありがとうございます!主催様は提出音源のとりまとめをしてくださっており、演奏には参加なさっていないので、第三者の立場からお答えいただけました。

まとめますと、

・指揮導入前後の音源をそれぞれ提出していた方は、特にダイナミクスの点において変化があった。
・指揮導入後のみ音源を提出した方でも、比較はできないが、指揮を見ながら演奏してくださった音だと感じた。
・上記はいずれも現役で合奏をなさっている方だった。
・横のラインがとても素晴らしかったけど、逆に音源編集で苦労したのは縦の線をそろえるところで、聴覚で合わせた場合と、視覚で合わせた場合の差ができていた。

とのことでした。
おおおおこれはとてもおもしろい情報です!!!
明確にご感想をくださってありがとうございます!!!

指揮動画導入における演奏の変容可否についての考察

さて、ここまで材料が出そろいましたので、考えていきたいと思います。

演奏スキーム

楽譜を見たり、指揮を見たりして、音を出すには、それなりの行程があると思います。

大きく分けると、

  1. インプット

  2. 情報処理

  3. アウトプット

の3行程です。
あたりまえじゃないかって感じですよね。
これをさらに詳しく説明すると、

インプットは、楽譜や指揮を見て、それがどのような音や演奏を求めているのか判断する、知覚の優位性、

情報処理は(言葉があっているかわかりませんが)蓄積された情報、つまり経験から、どのように演奏するか決定する判断力、

アウトプットはイメージした音を出す技術力

……が評価の観点になるかなあ、と思いました。

この3行程についてそれぞれ考えてみたいと思います。

インプット(知覚の優位性)

ご存知のとおり、人には知覚がいくつかありますが、情報をインプットするのに大きな割合を占めるのは視覚と言われています。

それが大前提として、以前、Twitterでおもしろいテストがありました。

認知特性を調べられるテストとのことです。
このツイートでは出典がトリミングされてしまっていますが、数ヶ月後に再テストした結果には出典が書いてありました。

出典:本田真美『医師のつくった「頭の良さ」テスト 認知特性から見た6つのパターン』

ここで本田さんは、認知特性を

  1. 視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプ

  2. 視覚優位者・三次元映像タイプ

  3. 言語優位者・言語映像タイプ

  4. 言語優位者・言語抽象タイプ

  5. 聴覚優位者・聴覚言語タイプ

  6. 聴覚優位者・聴覚&音タイプ

の6つに分けられると述べています。

筆者のことを例にとって恐縮ですが、ざっくり見ると、

視覚→かなり優位
言語→普通
聴覚→音に対して著しく低い

という結果でした。

これは、苦手な部分は自分でも自覚していて、
こんなツイートもしてます。

実は私は言葉や音が真っ平(?)に聴こえまして、何というか、イメージがわきにくいというか、記憶をとどめるのが難しいというか、人の話が右から左に流れてしまう感じです。
ですので、学生時代にそれに気づいてから、学校のノートには先生が板書してくださった内容だけだと音声で補足された部分がさっぱり抜け落ちるので、先生の口頭での説明もほぼ書いてました。この時は速記を習いたかったですね~。
仕事(リモートワークやTEL対応)では、何か指示があったら相手が話しているそばからメモを取り、「念のためテキストでください」とか「今お話しした内容を読み上げるので確認お願いします」などお伝えして認識の共有やタスク漏れ対策をしています。

私はバッハが好きなのですが、これが理由のひとつだったりするんでしょうか。

……というふうに、参加者様のお一人お一人が、それぞれ強い認知特性・弱い認知特性があるのではないかと考えました。

これを今回の楽曲情報(編曲の意図のみならず音楽性なども)の、参加者様への共有方法のパターンを整理して、上記の認知特性に当てはめますと、

  1. 楽譜の提供→ 視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプに有効

  2. デモ音源の提供→ 聴覚優位者・聴覚&音タイプに有効

  3. テキストで共有→ 言語優位者・言語映像タイプおよび言語優位者・言語抽象タイプに有効

  4. 指揮動画で共有→視覚優位者・三次元映像タイプに有効

というふうに当てはめられるのかな、と思います。
スペースなど、音声で編曲の意図のやりとりがあったら、ここに聴覚優位者 聴覚言語タイプが当てはまったかと思います。
※ もしかしたら、著書をしっかり読めば、誤りがあるかもしれません。その際は視覚(図)、視覚(言語)、聴覚の3つくらいにわけると思いました。

これを、筆者の認知特性の例でいうと、

  1. 楽譜→とても有効

  2. デモ音源→有効ではない

  3. テキスト→平均的に有効

  4. 指揮動画→とても有効

となり、「指揮動画によって編曲の意図がわかった」と答える確率が高くなるかもしれないと思いました。

皆様はどうでしょうか?

つまり、指揮動画から、編曲の意図などを読みとるためには、視覚による高い認知特性が必要ということが言えるでしょう。

アンケート結果で「テキストの方がわかった」に投票してくださった方は言語優位者・言語映像タイプおよび言語優位者・言語抽象タイプかもしれません。

情報処理

次に、インプットされた情報をどう処理するか、という過程です。

これは「定石」という考え方がわかりやすいかもしれません。
指揮がこう動いたらこう演奏する的な最低限のお約束みたいなものだと考えます。

ですから、ここでは、単純に演奏経験や指揮をみて演奏をした経験、テキストで得た情報をどの演奏パターンに結びつけたらよいかという判断力が必要となります。
※イメージする力も必要となりますが、それは別の要素がおおいに絡むのでここでは除外させていただきます。

簡単な例でいくと、指揮者が小さい図形を描いたら弱く演奏する、大きく図形をかいたら強く演奏すると判断する、というのがイメージとしてわかりやすいかな、と思います。

もちろん、これだけではなく、緩急や抑揚も判断します。

例えば、ダンスでA地点からB地点に10秒で移動するのに、均等な速さで移動するのか、だんだん速くして移動するのか、速くなったり遅くなったりを繰り返して移動するのかで表現が異なります。

テーマの方の指揮のイメージをご覧くださった方はなるほど、と思っていただけるかもしれません。
同じテンポでも、
マーチング風→均等な速さ
マーチ→1拍が速い(そもそもこれは地点が違いますが)
ただの2拍子→なわとびや振り子のように、途中が速い
という風に、拍内の処理が異なります。

それを、どう演奏したらよいか判断するには、教わるか、経験を積むしかないかなあと思っています。
ですので、主催様が現役で合奏している方は演奏が変わった(もしくは指揮を見て合わせてくれた演奏だと感じた)のは、ここが大きかったのかな、と感じました。
また、編曲の意図はわかったけど演奏は変わらなかったという方も、ここをクリアしていらした方が多かったのではないかな、と思います。
この理論でいくと、テキストの方が理解できたという方は、あまり慣れていらっしゃらない方が多かったのでしょうか?ここは匿名のアンケートなのでわからないところではあります。

アウトプット

最後に、アウトプットです。
もう、予想がついていらっしゃる方も多いのではないでしょうか、これは頭の中で描いた演奏をリアルで再現する技術力のことだと考えます。

技術力と並んで表現力という言葉も使われますが、私は技術力がなければ表現したいものもできないんじゃないかな、と思っていますので、「技術力」のみに言及させてください。

筆者の例で恐縮ですが、編曲の意図がわかったので、こういう音を出したいな、こういう風に弾きたいな、と思っても、全然技術力が追いつかず、雑音を極力抑えただけの音源にとどまってしまいました…。
アンケートで私と同じ答えの方で、同じように技術力が……!という方がいらっしゃったかもしれません。

他方で、演奏が変わった、テキストで編曲の意図がわかったので、演奏を変えることができたという方はイメージした演奏を再現できる技術力がしっかりあったということなので、とってもすごいと思います!!!

まとめ

ここまでをまとめると、指揮動画を見て編曲の意図を理解して、なおかつ演奏に変化をもたらすには、演奏者側に

インプット
→視覚の認知特性

情報処理
→指揮をみて必要とされている演奏を判断

アウトプット
→頭の中でイメージした演奏を再現する技術

以上の3点が必要であると考えられます。

(ちがうよ!と思われる方はぜひご意見いただけますと嬉しいです)

リモート合奏における指揮の役割と可能性

ここまでは、指揮動画を見る演奏者側の視点からお話をしました。今度は指揮者側からの視点(あと、演奏企画なら主催様も)でお話したいと思います。

指揮の役割は、「棒を振ること」ではなく、コミュニケーションをとって、演奏をまとめることだと考えますが、通常のコミュニケーションがとれない指揮(動画)の役割はなんでしょうか?
一般的にリハーサル機会のないリモート合奏において、どのような情報を発信することが可能で、どのような方法で行うと音楽をまとめられるのでしょうか。
また、リモート合奏には制限が多々あります。その最たるものは、テンポを揺らせないことではないでしょうか?できなくはないと思いますが、技術的なハードルが高いと思います。そのように制限が多い中の指揮では音楽性…といいますか、表現性においてどのようなことが可能なのでしょうか?

ここからは、私の経験談(今回のことも含めて)から主観的となりますが、お話しようと思います。

表現と意図を明確にする

何を表現したいのか、指揮の意図は何なのかを明確にすることは重要だと思います。
これまでの私の経験から(とはいってもかなり少ないのですが)、

  • テンポ

  • 強弱

  • 曲想

  • 緩急

の4つを明確にすることが大切だと思います。
当たり前と言えば当たり前なんですが、アプローチの仕方が異なると思います。

まずは棒が重要

何においても、リモート合奏においては棒が重要だと思いました。
というのは、実は前のnoteには書いていなかったと思いますが、スタオケのテーマはマーチ風の編曲なので、テンポも重さも一定だから、テンポはメトロノームに任せて手振り(指揮棒を使わない指揮)をしようかなと考えました。
ですが、手振りってなんかしっくりこなくてですね…打点がわかりづらいというか、やはり「点」があってこその音楽だな、と感じました。これは単純に私の技術力のなさのせいかもですが…。あと、打点の他に両手を十分に使って表現するのが難しいと思いました。アクセントの位置が異なる主旋律と対旋律を表現するには、身体の軸(体幹)がないと難しいと思いました。
ついでに、これは私の反省からのTipsなんですが、なるべく棒が見やすいように背景に黒が入るようにしたり、黒い服を着るようにしたのですが、肘から指揮棒の先までを一直線にすることが大事だなと思いました。ところどころ、運動神経が足りなくて手首で拍をとってしまったところがあるのですが、一直線にすることで、何より正確に振れますし、打点がフレームアウトして見えなかったり、背景と同化してしまったりしたときでもある程度補完できるなと思いました。

身体性の重要さ

棒の話と少しリンクしますが、身体性も重要だな、と思いました。

テスト動画と見比べていただくと、本番動画の方がだいぶ身体の動きが大きいと思います。単純に振りを覚えたからという理由以外に、なるべく大きなステージをイメージして、360°広く感じられるように気をつけました。1番わかりやすい例だと、指揮者はオケピで座奏(?)、正面最上段のトランペットとトロンボーン、パーカスはステージ上で立奏くらいの高低差を出してみました。動画では正面の直線上は認識しづらいので高低差を出さないと誰に何を支持してるのかわかりづらいかな、と感じました。それに伴って、なるべく左右に動けるところは動きました。

また、他に気をつけたところは顔や肩、胸などの向きや傾きです。
指揮者は基本的に立って全身を使って表現するものだと思っています。また、顔の表情やアイコンタクトでも曲想などを伝えたりします。が、今回は諸事情からマスクとサングラスをしていたので、顔からの情報が一切発信できません。そうすると、首から上の身体性が必要になってくるかなと思いました。ほんのちょっと首を傾けるだけでニュアンスや、誰への指示出しかわかりやすくなると思います。

うまくまとめられないですが、リアルの指揮よりも大きく動くことが大事かな、と思いました。動きすぎて軸や打点がズレるとそれはそれで問題ですが……。

テンポ内処理

テンポは揺らせないよ、というお話をしましたが、テンポが揺れていない音楽は劣っているのでしょうか?間違いでしょうか?
ピアノの先生とかからも、機械みたいな演奏はよくないみたいなことを注意されたこともあります。

これは極々個人的な考えですが、規則正しいテンポに則った音楽というか表現も良いと思います。とてもスッキリ清々しいし、心や身体がノれるなって感じがします。アダージョの曲でも。

それを可能にするのは何かというと、テンポ内の緩急です。
実はここが、私が今回1番勉強になったし、挑戦させていただいたところだし、ぜひ他の方にもお伝えしたいところです。(そんなの知ってるよ、という方はすみません…)

通常、緩急はテンポの揺れを指すかもしれませんが(要はアゴーギクです)、私がお伝えしたいのは、緩急をテンポ内で処理するということです。(何かピタッと合う日本語や音楽用語をご存知でしたら教えてください……リズムを揺らすのもちょっとニュアンスが違いますが近いかもです)
上記の情報処理のお話で、ダンスでA地点からB地点への行き方が同じ速さでも何種類もあるよ、2拍子の振り方でもテンポ内の移動距離や移動の速さはいろいろあるよ、とお話しました。まさにこのことです。

この動きは、息(弓)の量やスピードに直結しますので、必然的に音一つ一つのダイナミクスにもつながりますので、うまくいくと今回の演奏動画のように、テンポ通りのはずなのに音楽が動いているように聴こえるし、実際スカッとします(語彙力)。
それを実現できちゃう参加者の皆様、すごすぎませんか?????こんなすごい方々とご一緒できて恐縮しきりです……!!!!

逆に、大変に申し訳ないな、と思ったのは、その緩急や重さを表現しようとして、メトロノームとズレた指揮をしてしまったので(だいぶ後から気づきました汗)、参加者様にはメトロノームに忠実に演奏してくださった方、メトロノームとズレていても打点に合わせて演奏してくださった参加者様とがいらして、主催様にはタテのラインが合わないという編集でめちゃくちゃ大変な作業をしていただいて……本当に申し訳ありません……!!!にもかかわらず、音楽性を損なうことなく、最大限にピタッと呼吸を合わせてくださってもう、もう、頭があがりません!!!本当にありがとうございます!!!

言語化の大切さ

最後に言語化の大切さです。
タテのラインの話がまさにそうですが、メトロノームと打点がズレていた場合、どちらに合わせたらよいか、言語化して共有すれば良かったな、と思っています。
また、インプットのお話でも触れましたが、言語の方が情報としてインプットしやすい方がいらしたり、今回のように(申し訳ないことですが)指揮がわかりづらかったときのためにテキストでも共有するこは大切だと思います。

リアルでなら「こう」と示せることでも、リモートでは制限が多々あります。
それを埋めることができるのは、言語だと思います。
もちろん、形のないものを言語化しますので、人によって差が出てくると思います。

私がよく仕事で、言語コミュニケーションについてお話するのは

(すべて黒雪の発言)
「ちょっと試しに手を挙げてもらってもいいですか?」
「私(黒雪)が思っていた手の挙げ方とちがうんですが、なぜその高さに挙げましたか?」
「そこに足りなかったものはなんですか?」

みたいな問答をして、下手でも良いから言葉を尽くすことをお願いしていますし、私もそのように努めています。(その結果がこんなにダラダラと長いnoteなわけですが…滝汗)

この点に関して、主催様の編曲の意図についてのテキスト!すごくなかったですか!?!?(SVはスクショ10枚分……!!!!)
何度も申し上げちゃいますが、こんなに誠意を尽くして言語化していただける…とても感激です!!本当に本当にありがとうございました!!

また、音源提出をするにあたっても、疑問点があった方のご質問の仕方や、それに対する参加者様や主催様の言葉を尽くした丁寧なやりとりは、拝見していて、私もつい会話に混ざりたくなりました(実際首を突っ込んだ人)。

丁寧に言語化をすること、言葉を尽くすことは「心」だと思います。
よく、「音楽は心です」と「しか」仰らない方がいらして、私は正直苦手です。
でも、このような言語化は、真実、音楽は心であることだと教えてくれるなあと思います。

(なんかいい感じのこと言ったな……)
(待って……?指揮っていう視覚の話なのに言語化が一番大事みたいなノリでええんか????)
(あの、要は、さまざまな方法を用いて演奏の方向性を共有しようってことです)

終わりに(ただの全方位謝辞)

ここまで読んでくださってありがとうございます(そんなご奇特なかt……ゲホゲホ……好奇心旺盛な方いらっしゃるのか???)。

自分にとってはどうしてもやってみたくて、様々な方を巻き込んでしまって、知らずご迷惑やご不快な思いをさせてしまった方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。その節は申し訳ありませんでした。

でも、極々個人的な学びや楽しさを感じることができて、大変おもしろく、楽しかったです。

お付き合いいただいた参加者様には心よりお礼申し上げます。どなた様の演奏も、素晴らしくて、毎日演奏企画のツイートを再生しています(そうです、再生数の半分はたぶん黒雪です)。

それから、個人名は控えますが、ミキシングしてくださった方がクリック音、つまり主催様が作成してくださったデモ音源にメトロノームの音を入れてくださいました。指揮動画は元々は4手ピアノの予定でしたが、メトロノーム音ありのデモ音源を使わせていただくことで、参加者の皆様が違和感なく指揮動画を見ることができたと思います。私も、tuttiフォルテに負けないメトロノーム音があることで、素人の割には拍に忠実に振れたと思います。誠にありがとうございました。

「来場者アンケート」やRTのご感想にも、指揮について触れてくださった聴衆様が結構いらしてくださってびっくりしてます。ツイートの動画内では姿をさらしてはいませんが、少しでも素敵な編曲と演奏のお役に立てていたら嬉しいです。

最後に、なかなかに無茶なご提案を受け入れてくださり、お忙しいにも関わらず、心をつくして向き合ってくださった主催様、誠にありがとうございました。拙い文章ではありましたが、少しでも、今回の経験から得られたことの共有と、感謝の気持ちが伝わったら嬉しいです。

どなたさまとも、また何かの機会にご一緒できると嬉しいです。
9月にコルダのリアルイベでお会いできたら最高ですね(ありますよね?)。

ご一緒にコルダ20周年をお祝いできることを楽しみにしております。

しつこいかもですがまた貼っておきます。

2023年5月27日追記

主催のkanaさんもSV企画の詳細をnoteにまとめてくださってますので、ぜひお読みください☺️🙏✨


あと、記述し忘れたんですが、指揮動画の音がピアノでなくて良かった理由は、ピアノのデメリットとして、どうしても音が減衰するという特性があるので、ロングトーンになったときにクレッシェンドが表現しづらいからです。
できないとは言いませんが、少なくとも私ではできないかな、と😅
ですので、デモ音源を使わせていただいて良かったです☺️✨

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